この記事は「日本終わっている」理由について書いた記事です。
※この記事は2022年5月に更新されました。
どうも!DKOです。
最近巷でよく聞くワード「日本は終わっている」
今回は「日本終わっている」について話して行きたいと思います。
本当に日本は「終わっている」のか。そんな日本の今後はどうなっているのか。
シンプルに解説していきます。
日本が終わっている2つの原因
景気の良い話を聞かない日本では「日本はもう終わっている」という話をよく耳にします。
様々な人が「日本終わっている」について話していますが、その原因は2つあります。
経済と人口です。
この2つについて解説します。
日本の経済が「終わっている」
みなさんご存知の通り、日本の経済はなかなか厳しい状況にあります。
正確に言えば、成長がストップしているのです。
実感はあまりないですが、歴史でも稀に見るほど「成長していない」のです。
具体例を見てみましょう。
まずはGDPの成長率です。
基本的には年々GDPは増加するはずです。
そりゃそうですよね。年々テクノロジーは発展してインフレもしていくはずですから。
ただ表にもあるように、日本は30年間で-20%という驚異の成長をみせました。
現状維持すらできずに、衰退しています。
勝手に物価は上がっていくので、理論的には現状維持をすれば経済成長をするはずなんです。
ただ、なぜか「世界で唯一」マイナス成長をしています。
こちらの表もなかなか衝撃的ですね
ウクライナだとかロシアに夢中になるのもいいですが日本の内戦に等しい状況にも目を向けてほしいなと pic.twitter.com/bpTVSoQ3uQ
— BW研究員 (@bw67716816) March 18, 2022
次に賃金についてです。
生活とお給料は切ってもきれない関係です。
お金が全てではありませんが、給料低いとそもそも生活も成り立ちません。
そんな給料も日本は伸び悩んでいます。
30年前とほとんど給料が変わっていないのが現状です。
2002年
ハンバーガー 62円
平均年収448万円
買える個数72258個2022年
ハンバーガー 130円
平均年収(昨年) 436万円
買える個数 33538個— yuriまま (@yuri6mama) March 4, 2022
海外ではどんどん賃金が伸びているので、同じ仕事をしても日本ではお金が貰えないのです。
賃金は伸びないのに微妙にインフレはしているので、相対的にどんどん貧しくなっていくのです。
僕が仕事で「月の1人件費を30万円」と出すと、日本企業からは「高い!」と言われますが外資系企業からは「そんな安い給料で働く人は不安」と言われます。
東南アジアなどは人件費が低いイメージがありますが、最近は立場が逆転しつつあります。
最近では「中国に仕事を頼むと高いから、日本に頼もう」という考えは普通なのです。
この2つの表からわかることは「経済が全く成長していない」ということです。
世界で、というより歴史を見ても例に見ないほど成長していないのです。
日本の人口が「終わっている」
次に少子化と高齢化です。
日本の少子化は深刻です。年々生まれる人数は少なくなっています。
さらに日本で深刻なのが高齢化です。
日本では子どもは減る一方で、高齢者は長生きする深刻な高齢化社会なのです。
人口に占める高齢者の割合は30%となっており、世界ダントツトップです。
これだけ高齢者が多いと、経済は活発化するのは難しいですよね。
さらに高齢者になるほど社会福祉に頼るのでお金を使わなくてはなりません。
年金なども含め、現役世代が高齢者を支えるために経済的負担を強いられることになるのです。
戦争では相手兵士を殺すよりも怪我をさせることで、敵陣営にダメージを与えていたそうです。
怪我をした仲間を見捨てることができないため、リソースを割く必要があるからです。
同じことが日本にも起きていますね。
どんどん増えていく高齢者に年金や社会保障費を使う以上、日本に未来はありません。
とは言え、高齢者を切り捨てることもできませんよね。
高齢者にお金を使えば使うほど、現役世代の経済的負担は大きくなります。
そうすると子どもを産む余裕のある人が少なくなり、さらに少子化、高齢化が進んでいきます。
経済において人口はパワーです。
ここ30年衰退してきた日本がまだGDP世界2位であるのも、世界11位の人口があったからです。
しかし、今後人口が増える見込みはなく、減っていくばかりです。
30年衰退してきた日本に、少子高齢化はもはや死刑宣告です。
日本には上がり目は全くありません。
日本経済は終わっている。それでも日本が「いい国」である理由
日本はバブル以降ずっと経済は衰退していきました。
そして現在では少子高齢化が進み、衰退を止める方法は見当たりません。
そういった意味では日本は終わっています。
PwCによると2050年のGDPランキングでは日本は8位になると予想されています。
順位 | 国名 |
---|---|
1位 | 中国 |
2位 | インド |
3位 | 米国 |
4位 | インドネシア |
5位 | ブラジル |
6位 | ロシア |
7位 | メキシコ |
8位 | 日本 |
「ジャパンアズナンバーワン」と言われていた頃の日本を考えれば寂しくもなります。
ランキングでは上位でも、今後落ちていくことが確定している日本を「終わっている」という表現は間違いありません。
昔は華々しい活躍をしたプロ野球選手の晩年を「終わった」と表現する気持ちに近いですね。
ただそれでも日本はまだまだ捨てたものではないという考えもあります。
その理由を解説していきます。
理由1:経済成長が全てではないから
今までは経済成長の話を述べてきました。
確かに、経済成長という面では日本は全く成長できていないし、なんなら衰退しています。
しかし、経済成長が全てなのでしょうか?
アメリカは最も経済成長をしている国ですが、日本はアメリカのような国になるべきなのでしょうか?
お給料が高く、億万長者が出やすい国ですが、同時に熾烈な競争やクビになりやすい環境で働かなければなりません。
GDP2位の中国のように、1党独裁で言論の自由のない国でいいのでしょうか?
経済を成長させるためには、痛みを伴う変革が必要です。
その痛みが必要なほど、経済成長は魅力的なものなのでしょうか?
理由2:世界一安全で綺麗な国だから
僕は今まで30ヶ国以上旅行をして、アメリカ、イギリス、フランスには1年以上滞在したことがあります。
贔屓目抜きに、日本が一番住みやすい国でした。
まず、圧倒的に安全です。
アメリカでは毎年何万人もの人が銃で亡くなります。
銃の有無で日々の暮らしの安全度は全く違います。
夜道を歩く怖さは日本とアメリカでは段違いです。
さらにスリなどもほぼありません。
パリやローマの地下鉄に日本人が乗れば、まずスリに狙われます。
実際に僕もスられた経験があります笑
一方で新宿で財布を落としても帰ってくるのが日本です。
スラムなどの危険な地域も日本にはありません。
アメリカにもフランスにもスラムはあり、ドラックや犯罪が蔓延る地域です。
日本にあるのはせいぜいホームレスの溜まり場です。
そのホームレスの数も他の国と比べると格段に少ないです。
清潔面でも、日本よりもトイレが綺麗な国はありません笑
トイレだけではなく、道も綺麗に舗装されています。
ガムやタバコが落ちていることも少ないです。
ここまで清潔な国はほとんどありません(シンガポールなどは綺麗ですが)
憧れのパリに行った時に、道がガムと吸い殻だらけでガッカリしたことを覚えています笑
経済の面で他の国に抜かれても、日本よりも清潔で安全な国が出てくることはまずないでしょう。
経済面ばかりに重きを置きすぎで、日本の良いところを見落としているのではないでしょうか?
理由3:弱者に優しい国だから
日本は経済成長をしていない理由は複数あります。
そのうちの1つは、非効率であることが挙げられます。
例えば日本の企業は社員をなかなかクビにできません。
また新卒一括採用&終身雇用を(まだ一応)採用しているので、無能でも昇給していきますし、年齢を理由にカットされることはありません。
明らかに無駄なシステムで、能力に応じて給料を払ったりクビにできるシステムの方が経済的にはいいはずです。
さらに、日本では年金も健康保険も強制加入です。
これも無駄ですよね。
健康な人も毎月無駄にお金を払わなくてはならないし、強制的に年金を積み立てなくてはなりません。
アメリカではこのような制度はほぼなく、個人の責任で保険や年金に加入します。
しかし、この非効率なシステムこそが「弱者に優しい国」である証拠なのです。
新卒であれば能力がなくても採用される新卒採用システム。アメリカでは新人は無給のインターンで働いて実力を証明しなくては仕事を得られません。
クビが切られないので、無能でも仕事を失わず、少しずつでも昇給をしていきます。
病気になっても2割負担で最新の医療を受けられます。病弱の人にとってはこれほどありがたいシステムはありません。
そして、最終的には生活保護があるので、ホームレスになることもなく最低限の暮らしを行うことができます。
確かに給料は伸びないし、長時間労働で大変なのが日本です。
しかし、病気がちでも、無能でも、仕事をしなくたって生きていけるのも日本なのです。
現在、日本では格差拡大が問題視されています。
平均年収が400万円でも、年収200万円の人と年収600万円の人で分かれているのです。
ただ、世界の格差はこんなものではありません。
年収1億円の人が集うロサンゼルスのビバリーヒルズの横に、収入0のホームレスがうずくまっているのです。
日本の中での格差なんてちっぽけなものです。
30代でイェール大学の助教授になった成田悠輔氏は、「経済成長できない中で、1億総貧困になっている。格差が全然広がっていない。むしろ拡散が広がるぐらい経済成長をしないと」と述べています。
30代半ばという若さで名門・イェール大学助教授を務める“世界が認めた天才”成田悠輔氏。東京大学経済学部を卒業し、マサチュ…
しかし、格差を生み出してまで経済成長するのであれば、皆等しく貧乏になる方が幸せと思うのは変なことでしょうか?
お金をどんどん儲けたい人、研究に没頭したい人、スポーツの世界で活躍したい人・・・
自分に才能を感じて、どんどん成長したいと考えるのであれば、アメリカなどに行けばいいと思います。
しかし、凡人として可も不可もないような平穏無事な一生を送ることに満足できるなら、日本ほど良い国はないのです。
まとめ
日本に経済成長の上がり目はありません。
今後緩やかに衰退していくことを防ぐことはほぼ不可能です。
今の若い人たちは、家を買ったり、車を買ったり、悠々自適な定年退職を過ごしたり、ひょっとすると結婚や子育ても難しくなるでしょう。
賃貸のアパートで80歳までアルバイトをして過ごさなくてはならない人は多いことでしょう。
ただ、それでも餓死することはありませんし、ホームレスになることもありません。
どんなに無能でもクビは切られないし、病院に行けずに死ぬこともありません。
奨学金を借りれば、大学にだって子どもを行かせることは可能です。
すべての国民が、世界一綺麗で安全な街で家で寝っ転がってYouTubeを見れるのであれば、それはそれで良い国と言えるのではないでしょうか。
経済的な面での成長は諦めて、別の視点での成長を考える。
そんなステージに日本はきているのではないでしょうか?
それでは!