【就活】「研修制度充実」の企業を選んではいけない6つの理由

この記事は、企業の研修制度について書かれた記事です。

この記事は就活生に向けて書かれた記事です。

(※この記事は2020年5月に更新されました)

 

こんにちは!DKOです。

企業を選ぶときに「研修制度充実!」なんて書いてあると魅力的に感じますよね。

僕も就活生の時は研修制度に着目して、企業を選んでいた気がします。

しかし働き始めて3年目になる僕は、「研修制度は必ずしも良いものではない」ということに気づいてしまいました。

 

今回は「研修制度充実」について記事を書きました。

就活生のみなさんはぜひ、参考にしてください。

企業の考える研修制度とは

研修制度とは実際にどんなものなのでしょうか。

 

企業が考える研修とは「企業内スキル研修」と「企業外スキル研修」の2つに大きく分けられます。

企業内スキル研修とは、社内の製品を覚えたり、社内システムを学ぶことが挙げられます。

昇進の際にも、マネージャーとしての研修を受ける場合もあります。

 

一方で企業外スキル研修とは、その企業の外でも使える一般的なスキルです。

ビジネスマナーや語学などが挙げられるでしょう。

外部講師を雇ってこれらのスキルを社員に学ばせている会社も多いですね。

 

特に新卒者にとっては研修制度が魅力的に映るために、大企業の中には多額の資金を教育制度につぎ込んでいるところもあります。

一方でベンチャー企業などは、研修をするよりも実務で覚えさせられることが多いです。

 

「研修制度充実」の企業を選んではいけない6つの理由

僕も就活生の頃は研修制度が充実した会社に入ろうと考えていました。

なんとなく、安心感があったからです。

しかし、実際に自分が会社で働いてみて、考えは大きく変わりました。

研修制度が充実した会社をむしろ選ばない方がいい、と今は考えています。

その理由を説明します。

実務に勝る研修はないから

まず、知っていて欲しいことは「実務に勝る研修はなし」ということです。

スポーツと一緒で、実際にプレーをしなければ上達はしません。

はっきりといえば、どれだけ研修を積んでも実務にはあまり関係ありません。

研修の有無に関係なく、出来る奴はできますし、逆もまた然りです。

 

もちろん最低限の知識は必要です。

しかしある一定のラインを超えてしまえば、研修は無駄になります。

研修制度を充実するあまりに、時間を無駄にするケースは多々あるのです。

 

成長スピードが遅いから

実務に勝る研修はないと話しましたが、研修ばかりをしていると成長のチャンスを失います。

名刺交換も、電話対応も、ビジネスメールも座学で学ぶよりも実際に経験する方が何倍も早くコツを掴めます。

OJTにしたがって仕事をするよりも、自分で考えて仕事をする方が何倍もビジネス感覚が身につくことは簡単にわかると思います。

特に若いうちは時間が貴重です。

自分の向き不向きや、今後のキャリアを考える上でも、最初の数年の成長がとても大切なのです。

 

スキルが意味を持たないから

30年前までは、新人を研修することはとても大切でした。

5年10年かけて新人を育てて、60歳まで同じ仕事をしてもらえば良かったからです。

 

しかし今の時代は違います。

ビジネスの移り変わりは早く、身につけたスキルがすぐに役に立たなくなります。

特に大企業でありがちな「社内でしか使えないスキル」は今の時代にはほぼ価値はありません。

社内特有の仕事のやり方や、商品の扱い方は、一歩会社の外に出ると全く評価されません。

 

「大企業出身者は転職で有利」と聞くことがありますが、これは20代までのことです。

それ以外は「その企業でしか仕事ができない」と判断されてしまうのです。

 

大企業の中には5年も研修期間を設けている会社もあります。

しかし、貴重な20代を研修に費やしても大丈夫なのでしょうか?

もしそのまま同じ会社に勤めるのであれば問題ありませんが、そうでなければ悲惨です。

アラサーで自立したビジネス経験のない人を採用する会社は、多くはないでしょう。

 

失敗ができなくなるから

研修制度の話になると

研修がなくて、失敗したらどうしよう・・・
と考える人は少なくありません。
しかし僕は逆だと思っています。
研修制度があるから、失敗を怖がるようになるのです。
ベンチャー企業では、いきなり業務を任されることが多いです。
もちろん新人ですから、失敗もあるでしょう。しかし失敗を繰り返して、どんどん成長していくのです。
「教えてもらってないから、失敗してもしょうがない」ぐらいの気持ちで仕事ができますし、周りもそう思ってくれます(※ブラック企業は別でしょうが)
逆に研修ばかりをしていると、失敗ができないとプレッシャーになります。
いざ実務に入っても、「研修を受けたのだから、ミスはできない」と感じることでしょう。

研修では、仕事が出来るようにならないから

残念ながら、研修で仕事ができるようにはなりません。
研修はあくまでも「仕事で大きな失敗をしない最低限のスキル」を身につけることにしか過ぎません。
僕の周りにも「研修をしたから、仕事ができるようになったぜ!」みたいな人は1人もいません。
決まり切ったルーティーンを行う労働ならまだしも、今の時代は仕事はどんどん有機的になっています。
仕事の内容が目まぐるしく変わり、直面する課題も変わります。
そんな事態に対応するためには研修をノンビリしている暇はありません。
とにかく、実務と経験を積む必要があるのです。

研修制度にこだわる学生も企業もセンスがないから

結局、今の時代には研修制度は時代遅れなのです。

必要な研修は時と場合によって様々ですし、その研修は今後も役に立つかどうかはわからないのです。

実際にGoogleなどもアメリカの大企業も、充実の教育制度から、個人の学びをサポートする方向にチェンジしました。

企業内でしか使えないスキルを学ぶことや、大人数に対する研修は、全くの非効率なのです。
そんな中で、今も充実な研修制度にこだわる企業は時代遅れと言えるでしょう。
研修にかかる資金と時間と労働力を無駄に垂れ流しているだけなのです。
歴史があり、大きな企業にありがちなことですが、外見の良さだけを気にして本質を考えられていないために、今のビジネスのスピードについていけないのです。
同じことが個人にも言えます。
そもそもスキルアップは、必要があると判断した場合に自分で行うものです。
会社の研修に期待している時点で、受け身の姿勢と言えるでしょう。
AIが台頭している今の時代では、「与えられたことをする」と考えるビジネスパーソンはどんな職種であれ真っ先に必要とされなくなります。
どちらにせよ、研修制度にこだわる学生も企業もセンスがないと言えるでしょう。

まとめ

研修制度に魅力を感じるのは、企業も学生も「失敗をしたくないから」です。
しかし皮肉にも「できるだけ失敗を避けることが第一」という考えが、成長を阻害して本質的な失敗に繋がるのです。
ビジネスには失敗はつきもので、その失敗からの学びはかけがえのないものです。
「失敗を避ける」のではなく「失敗から学ぶ」ことができる企業が、今の時代にはフィットするでしょう。
もちろん研修制度が全くないことが良いわけではありません。
必要最低限な知識を学んだ上で、画一的な研修ではなく、それぞれの個人が自分にあった研修を学べるようなシステムが必要なのです。
残念ながら、昔から代わり映えのしない、他では一切役に立たない研修を長期間に渡って行うことを「研修の充実」と考えている企業はたくさんあります。
みなさんにとって必要な研修とは何かを、自分自身で考える必要があるでしょう。
それでは!