この記事は、新卒で公務員になってはいけない理由について解説した記事です。
(※この記事は2020年3月に更新されました)
ウース!DKOです。
今回は新卒に大人気の公務員について話そうと思います。
まぁ簡単に言えば、新卒で公務員なんてなるな!って話です。
僕は実際に公務員(区や都)と働くことが多いのですが、傍目から見ても本当に公務員はオススメしません。
なぜ、公務員は人気なのか、なぜ公務員はオススメできないのか。その理由について話していきます。
公務員が人気な理由
僕としては信じられませんが、公務員は新卒の就活生に大人気です。
それは東大だろうが、地方のFラン大学だろうが変わりません。
信じられないことに(2回目)東大から地方公務員を目指す人も少なからずいるのです。
なぜそこまで公務員が人気なのでしょうか。
公務員を目指す人は楽をしたいだけ
どうして公務員を目指すの?って聞くとだいたいこんな答えが買ってきます。



いや〜アホですね笑
そもそもこれらの言葉は思い込みであり、真実ではありません。
しかしそれよりも気になることがあります。
この3つの理由に共通するのが、後ろ向きな気持ちであることです。
会社が潰れたらどうしよう、リストラされたらどうしよう、給料が下がったらどうしよう、自分ができない仕事を振られたらどうしよう。
そんな不安があるから公務員を選んでしまうのです(公務員を選んでもそのリスクは大して下がりませんが)
どうしよう、と不安になるならその分努力をすればいいだけです。
日々スキルを磨けばリストラも減給もありません。
一方で自分で努力することを放棄して、環境に身を任せたい気持ちがあるから公務員を選んでしまうのです。
「安定が欲しかった」なんてフレーズは、単純に「努力もしたくないし頑張りたくない」の言い換えにすぎません。
40年前ならまだしも、この激動の時代、かつ日本がどんどん衰退している現代で公務員を選ぶのは悪手に他なりません。
それでは、公務員を選んではいけない理由を述べていきます。
公務員になってはいけない3つの理由
僕が、これほど公務員になることに警鐘を鳴らしているにはちゃんと訳があります。
特に新卒で未来が明るい若者には、誤った道を歩んで欲しくありません。
その理由は以下の3つです。
スキルが身につかない&転職が難しいから
公務員はスキルが身につきにくい仕事です。
少なくとも転職の際に有利になることはないでしょう。
スキルが身につかない理由はいくつかあります。
まず希望の仕事に割り当てられることは稀です。
全く興味もない仕事をするハメになることももちろんあるでしょう
子どもに興味ないのに教育系や、福祉に興味ないのに福祉系などの職を割り当てられることはよくあることです。
窓口業務とか、生活保護ケースワーカーに回されたら、僕なら直ぐに仕事を辞めたくなりますね。
しかもジョブローテンションが盛んなため、3年もあれば別の仕事に変わってしまいます。
偶然割り当てられた仕事でも、ある程度の年月を腰を据えてできるのであれば、まだ話は違います。
しかし公務員では、コロコロと短期間で仕事内容が全く変わってしまうのです。
さらにスキルが身につかない上に、転職業界では公務員はネガティブなイメージを持たれやすいので転職は本当に厳しいでしょう
(※公務員は仕事が遅い、数字に鈍感、ぬるま湯で働いているなどのイメージを持っている人も少なくないです)
これだけ僕が転職の心配をしているのは、リスクヘッジのためです。
もし全くウマが合わない上司がいたら、もし他にしたいことができたら、もし鬱になってしまったら、と公務員でも転職の理由はいくらでも考えられます。
今の時代、新卒は3年以内に30パーセントが転職します。
それは公務員だって例外ではありません。
公務員の人材流出が増えている。大手転職サイトへの公務員の登録数は最高水準にあり、国家公務員の離職者は3年連続で増加した。…
リストラや潰れることを心配するくせに、それよりよっぽど可能性の高い転職のリスクを考えないなんて信じられません。
リストラや会社が潰れて職を失う可能性より、転職したくなる可能性の方が圧倒的に多いことは誰にでもわかるでしょう。
公務員になってしまうと転職へのリスクヘッジができないというのがまず大きなデメリットです。
仕事の自由度がほぼないから
僕も行政と一緒に働くことがあるのでわかるのですが、本当に仕事の自由度はゼロです。
税金を使っているので当たり前ですが、人件費を含めたお金の使い道はシビアでなければなりません。
だからこそ柔軟さとはかけ離れた仕事方法になるのです。
それを象徴するのが、今年バスに乗るために5分前退社をした公務員が懲戒処分を受けたことです。
どんな理由があろうと、いくら非効率であろうとルールを曲げることは許されないのです。
僕は結果さえ出さば、できるだけ効率的に効果的な仕事をしたいと思っているのでこの働き方は無理ですね。
僕じゃなくても、こんなギチギチなルールの中でわざわざ働きたいと思っている人がいるのが想像できません。
とにかくリスクを避けてルールの中で仕事をする必要があるので、スピード感も全くない仕事になります。
特に若いうちはどんどん仕事をこなして吸収する時期なのに、公務員のルールの中での仕事しか覚えられないことは将来のキャリアにとっても不利です。
ちなみに公務員は仕事が楽と言っている人もいますが、それは間違いです。
ぶっちゃけ仕事自体はそこまで難しいものではないでしょうが、非効率で時間のかかる方法でしか仕事ができないので時間とエネルギーだけはたくさん使います。
なので、公務員の残業時間も少なくありません。
未来が見えてしまって、頑張る気になれないから
公務員は給料が決まっています。
ネットに公開されているので職種と役職がわかれば給料がわかります。
自分が何歳になれば、どのくらいの給料を貰うのかわかってしまいます。
仕事ができれば急に給料が上がるわけでも、会社が成長するわけでもありません。
ぶっちゃけると頑張っても頑張らなくても何も変わらないのです。
そんな中でやる気なんて出ないですよね。
リスクをとって何か始めようという気にもならなければ、業務改善をしようとも思いません。
もちろん何か強い使命感や目的があれば別ですが、そのぐらいの熱い思いがあるなら民間で働いた方がやりがいはあると思います。
そんな環境楽しいですか?
もし楽しいと思えるような稀有な人ならば、公務員はオススメですがそれ以外の普通の人は公務員はオススメできません。
まとめ
僕は仕事は楽しくなきゃいけないと思っています。
そのためにはスキルを磨いて、好き=得意にする必要があります。
それができるのは若いうちだし、若いからこそ失敗を繰り返しながら、スキルを磨くチャンスがあるのです。
でも公務員ではスキルを磨くこともできないし、転職も気軽にできません。
奇跡的に公務員の仕事が自分にピッタリであればいいですが、そんな奇跡はなかなか起こりません。
そして一度公務員になれば、時間を切り売りして、お金をもらう働き方しかできないのです。
もしあなたが、40歳で妻子を養う人であれば公務員は悪くないでしょう。
平日は我慢して働いて、休日は家族サービスでもしてください。
でもあなたがもし、前途有望な若者なら、特に新卒であるならば公務員になるのは避けましょう。
よほど強い理由がなければ。
僕の周りで新卒で公務員になった友達はみな、思考停止でなんとなく公務員を選んだ人ばっかりでした。
そこの根底にあるのは「公務員で楽がしたい」という感情でしょう。
でも覚えておいてください。
楽して手に入るものなんて大したもんじゃありません。
楽して幸せなのは、国がよっぽど成長している時期だけです。
公務員に逃げるな。逃げた先はハマったら抜け出せない泥沼だぞ。
それでは!