この記事はワンピースのアニメが酷評する理由について書いた記事です。
※この記事は2022年8月に更新されました
どうも!DKOです。
いよいよ物語も最終章に突入しようとしているワンピース。
漫画だけではなく、アニメも注目を集めていますね。
最近(2022年8月)は91巻まで無料で読めるキャンペーンなどもあり、「久しぶりにワンピース読み直そうかな」「ワンピースのアニメを見ようかな」と思った人も多いのではないでしょうか。
27歳のDKOも久しぶりにアニメをAmazon Primeで見始めたのですが
と思ってしまうほど、アニメが面白くなかったのです。
1030話まで見ましたが、初期のころとは雲泥の差です。
なぜ、ここまで面白くないのか。
その理由は「引き伸ばし」と「テンポの悪さ」が理由です。
ワンピースのアニメ、本当に引き伸ばしが凄くて
「ゴムゴムのォ〜〜……(ここから10秒くらい伸び続ける)ピストルぅーーー!!(3秒くらい止まる)」
みたいなのが横行してます— 🖌超ボルボックス🖌 (@vol__vol2) August 22, 2022
似ているような2つの要素ですが、少し意味が違っています。
今回はワンピースのアニメの面白くなさの現況である「引き伸ばし」と「テンポの悪さ」の理由を解説します。
ワンピースのアニメのテンポが悪い理由
誰もが口にするように、ワンピースのアニメは本当にテンポが悪いです。
その理由は以下の通りです。
理由① CMと「前回のあらすじ」を「次回予告」で11分を使うから
まず、TV放送をする上で欠かせないのがCMです。
30分あるうちの6分ほどはCMに使われる時間です。
僕のようのなAmazon Primeで見ている人は関係ありませんが。
そして、ワンピースのアニメではまず「前回までのあらすじ」で5分を使います。
これがメチャクチャ長い。OP曲を入れても、前回と全く同じことを5分も繰り返すのですから、とても見れたものではありません。そして最後の1分は次回予告になります。
よって本編は18~19分程度しかないのです。
本編が18分しかないと時間の都合上なかなか話が前に進みません。
②登場人物がとにかく多いから
ワンピースの特徴としてとにかく登場人物が多いことにあります。
麦わらの一味だけで10名もいますが、10名も登場人物がいないアニメなんてザラにあります。
「ワノ国編」で考えると、「麦わらの一味」「赤鞘の侍」「ミンク族」「その他侍たち」「ロー&キッド」「ヤマト」など味方だけでも主要メンバーは30名を超えます。
これに敵陣営も加えると、常時出てくるキャラだけで50名ぐらいにはなることでしょう。
50名のストーリーを描いたり、それぞれのリアクションを出していくとそれはテンポが悪くなるはずです。
③場面転換が多すぎるから
登場人物がこれほど多いと、一つの場所で描くことが難しくなります。
登場人物を小分けにして、様々な場面で描くことになります。
そうすると、必然的に場面の転換が多くなります。
いわゆる「一方そのころ・・・」というやつです。
場面転換が起きると、その場面で今まで起きたことや、背景を説明しなくてはなりません。
そのため回送シーンや情景描写が挟まれて話が進まず、テンポが悪くなるのです。
④漫画の「書き込み」を丁寧に表現しているから
最近のワンピースの漫画の特徴として「書き込み」が挙げられます。
初期のころはシンプルでしたが、巻が進むにつれコマの書き込みが増えていきます。
画像を見れば一目瞭然ですね。
これが昔
そして今
こちらの書きこみは一つのコマにたくさんの情報をギュッと入れています。
リアクションや絵だけでは伝えきれず、文字量も多くなっています。
とにかく情報過多なので、正直読みにくいと感じている人が多いのではないでしょうか。
しかし、これぐらいの書き込みがなければ何十人もいる登場人物のストーリーを描くことはできませんよね。
問題は、アニメでも漫画を忠実に再現していることです。
漫画であれば1コマで終わりますが、アニメではそうはいきません。
必要のない描写まで丁寧に表現をしているので、アニメだとテンポが悪く感じてしまうのです。
個人的に酷いと思うのはリアクションです。
何かあるたびに、何人もの登場人物のリアクションを一人ひとり描くので、飽きてしまいます。
⑤戦闘シーンが多いから
「テンポ」とは話の進みの速さです。
戦闘シーンが多ければ多いほど、テンポは悪くなります。
そして現在のワンピースアニメの90%は戦闘シーンになっています。
ずーっと戦ってやっと決着がついたら、次の戦闘が始まって・・・と永遠に話が進みません。
それも1試合ならまだしも、同時並行で戦闘があるので悲惨です。
1回攻撃を当てるたびに、別のシーンに行くので終わるが全く見えてきません。
ワンピースの引き伸ばしがひどい理由
テンポと同じくアニメに関していわれることは、引き伸ばしのひどさです。
まるで時間稼ぎのようにゆっくりと話が進んでいきます。
なぜ、ここまで引き伸ばしがひどいのでしょうか?
①漫画に追いつけないから
当たり前のことですが、アニメは漫画に追いつくことはできません。
週刊誌の連載はもちろん、単行本にも追いつくことができないのです。
しかし、最近ワンピースアニメはかなり単行本に肉薄しています。
現在(※2022年8月)のアニメは漫画でいえば、100巻の終わりから101巻の始めごろです。
ストックとしては漫画でいえば20話ぐらいです。
今月上旬に103巻が発売されたのでストックが増えましたが、それがなければ10話ぐらいしかストックがないことになります。
アニメは休むことはできないので、結構ギリギリの状態ですね。
アニメとしてはできるだけ引き伸ばして、万が一漫画連載がストップしても放送できるようにしたいと考えているはずです。
制作側が「引き伸ばしたい」と考えているので、視聴者がそれを感じても当然ですね。
②オリジナルエピソードが作れないから
連載中の漫画を放送する場合は、よくあるのが「アニメオリジナルエピソード」です。
ワンピースでも、全1000話のうち約150話がアニメオリジナルエピソードとなっています。
実に15%はアニオリですね。
オリジナルエピソードの利点は、原作のストックを消費せずに放送できることです。
ただワンピースはあまりに有名で気軽にオリジナルエピソードを作れないのが現状です。
変なエピソードを追加して、矛盾が出たら大変ですからね。
しかもオリジナルエピソードは基本的に人気がありません。
そりゃ原作者より面白い話なんて書けないですからね。
ワンピースという人気コンテンツで、リスクが高く労力もかかるオリジナルエピソードを作るのは割に合わないのでしょう。
テンポの悪さと引き換えに手に入れた「神作画」
悪評高いワンピースアニメですが、一方で作画を評価する声も多いです。
特に1015話「麦わらのルフィ 海賊王になる男」の作画はすさまじく、TVでも紹介されたほどです。
僕は全く作画を気にしないのですが、そんな僕でも「力を入れているな」とハッキリわかるほどの作画でした。
過去と現在、繋がるロジャーとルフィの〝夢の果て〟#onepiece #アニワン pic.twitter.com/TTVhTS5DxA
— まな (@mana__) April 24, 2022
新海誠監督のような、きれいな風景や場面転換、TVではありえないほどぬるぬると動く戦闘シーンには感動しました。
このぐらいのクオリティーが常にあれば、引き伸ばしも気にならないのに・・・
1015話を見るだけのためにアニメを見る価値があるほどなので、ぜひ見ていただければと思います!
まとめ
いかがでしょうか?
ワンピースのアニメは「テンポの悪さ」と「引き伸ばし」でお世辞にも良い状態とは言えません。
これも、長年続いてあまりにも有名になりすぎた弊害でもあるでしょう。
もっと早い段階で終わっていれば、ここまでの知名度がなければ酷評されることもなかったはずです。
しかしごく稀にくる神作画を一見の価値があります!
ワンピースのアニメを見る方はぜひ、楽しんでいただければと思います。
それでは!