この記事は就活生に向けて書かれた記事です。
「普通のサラリーマン」を目指すことの危険性について説明しています。
(※この記事は2020年8月に更新されました)
どうも!DKOです。
コロナで先が見えない今の時期、就活も大変ですよね。
最近就活生と話していた時に「普通のサラリーマンになりたい」という言葉に驚きました。
男であれば定年退職を、女であれば玉の輿を狙うのが「普通のサラリーマン」のゴールらしいです。
スーツを着て、週5で通勤して、残業や部署移動、転勤をしながらも少しずつ給料を上げていく。
そして40年会社に勤めて退職金とともに退職をするのが理想だそうです。
僕はこの話を聞いて
「普通のサラリーマン」を目指せない4つの理由
そもそもこれからの時代は、就活生のみなさんが思い浮かべるテレビドラマに出てくる「普通のサラリーマン」の数はどんどん減っていきます。
なので、残念ながら「普通のサラリーマン」を目指すことはとても難しいのです。
その理由を説明します。
40歳を超えるとリストラが始まるから
普通のサラリーマンの条件として、「同じ会社で働き続ける」ことが大きいでしょう。
何十年も働いて、役職と給料を上げていくイメージですね。
しかしこれからは大企業でもどんどんリストラを行なっていきます。
「リストラ」と聞くと

東京商工リサーチのまとめによると、2019年の早期・希望退職によるリストラは6年ぶりに1万人を超え、上場企業では富士通2850人、NEC3000人、ルネサスエレクトロニクス1500人、東芝1410人など、1000人規模の人員カットが行われています。
これらの大企業に入った「普通のサラリーマン」のみなさんはまさか自分がリストラされるなんて思っていなかったでしょう笑
しかも恐ろしいのが、2018年度決算で過去最高益を出したキリンホールディングスをはじめ、アステラス製薬、カシオ計算機など、業績が非常に好調である企業までリストラに踏み切っている点です。
業績好調な大企業ですらリストラが平然と行われているのに、その他大勢の中小企業は言うまでもありません。
これからの時代は年齢やスキル、仕事の成果によって平然とクビになる時代なのです。
じっくり社員を育てる余裕はどこにもない
新卒で入社したら、先輩に仕事を教えてもらいながらじっくりと育ててもらって・・・と考えている人も多いことでしょう。
しかし、社員を育てる余裕のある会社は今や、ほとんどありません。
それは世界の変化のスピードが余りに早いからです。
ひと昔前までは、大企業であれば過去の遺産を使えば、ある程度の安定は保証されていました。
しかし今の時代は恐ろしい速さで変化が起こり、一瞬でスキルも経験も陳腐化します。
例えば、テレワークが進むとスーツの価値は急に落ちました。YouTubeの台頭でテレビ業界の地位は一瞬で瓦解しました。スマホが浸透するとカメラの需要は激減し、大手カメラメーカーであったキャノンは「ヘルスメーカー」へと転身を余儀なくされました。
じっくり社員を育てるなんて、ネットスラングを時間をかけて教えるようなものです。教え終わった頃には誰もそのネットスラングを使っていないことでしょう笑
また、40歳を過ぎてリストラが行われるのも「過去のスキルや経験を持った人は必要ない」という証明です。
今の時代はじっくり社員を教育する時間もなければ、教えることすらありません。受け身ではなく、各自が自分で考えてスキルを磨いていくことが大切なのです。
転職と副業が当たり前になる
今までの「普通のサラリーマン」といえば、1つのことを長年することが褒め称えれていました。
「この道40年!」が自慢になる時代だったのです。
しかし、今はもちろん違います。「1つの会社で30年勤めていました」はむしろ「他社から評価されるほどの実績がない人」「状況の変化に対応できない人」と悪い印象にすら与えてしまいます。
今や転職や副業は当たり前です。スキルアップのチャンスがあれば転職をして、自分の得意なことや好きなことで副業としてお金を稼ぐことが奨励されています。
「普通のサラリーマン」を目指す人は自分の頭で考えて行動することが苦手な方が多いように感じます。「会社に決めてもらったことをやりたい」と考えているのではないでしょうか。
しかしそのような考え方では年だけを重ねて、身につけたいたと思っていたスキルや経験も役に立たず、45歳でリストラされて途方にくれるだけですよ。
会社は守ってくれない
2019年にトヨタ自動車の豊田章男社長は記者会見で、「なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べたことが話題になりました。
あの世界のトヨタが終身雇用について匙を投げたのです。
「普通のサラリーマン」を目指す人は、まだ心の片隅で「会社が自分のことを守ってくれる」と思っているのでないでしょうか。
残念ながらその考えは幻想です。
会社にとって従業員は家族ではなく、ビジネスパートナーに過ぎないのです(この当たり前の事実が日本では、なぜか今まで理解されてきませんでした)
安定している企業は、さらに安定を求めるためにも容赦なく役に立たない社員を切り捨てていくしかないのです。
「サザエさん」や「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」に出てくるような「普通のサラリーマン」はもうあり得ません。
お金を稼ぐ場として会社と契約して、スキルを常に磨きながら成果を出し続けるある意味「フリーランス」のような働き方が一般的になるでしょう。
就活生が目指すべき、「令和のサラリーマン」の3つの条件
「普通のサラリーマン」が昭和のサラリーマンだとすると、今の就活生が目指すべきは「令和のサラリーマン」です。
令和のサラリーマン条件とは何なのでしょう。
条件1:長期にわたってサラリーを稼げる人
そもそもサラリーマンとは、サラリー(給与)を稼ぐ人です。
令和のサラリーマンの条件は、長期にわたって安定してサラリーを稼げる人であることです。
若い頃に大企業でお金を稼げても突然クビになる人や、エリート街道を進んでいても事故や病気で転落する場合もあります。
そういった意味では、大企業に入れても、今高収入でも十分とは言えません。
自分が満足できる給料を長期にわたって安定して稼げることが大切なのです。
その為には常に新しいスキルを身に付けることや、複数の分野を経験すること、そして何より心身ともに健康であることが大切です。
僕の場合ですと、本業に加えてブログやYoTube、そして最近はデザインなどのクリエイトの仕事をスタートしています。
条件2:カーゴカルトをやめる
第2次世界大戦の時に、太平洋の小さな国々に飛行機から食料物資の支援が行われました。
飛行機など見たことない部族の人々は、空から食料が降ってくる様子に驚愕したことでしょう。
戦後、その国々では「カーゴカルト(積荷の儀式)」が行われるようになりました。
飛行機の模型や飛行場を作り、パイロットの模倣などをして、食料が来ることを祈るのです。
この話を聞いて多くの人は

条件3:長い物に巻かれない
昭和のサラリーマンは、周りに合わせていれば問題ありませんでした。会社の言うことを聞いておけば給料が上がり地位も保証されていました。
しかし今は周りと合わせていると損をすることになります。
コロナのパンデミックで社会が一変したように、今後も価値観や社会が一瞬で変わることは十分に考えられます。
少し前まで持て囃されていた、出版業界や銀行、テレビ業界が落ちぶれたように、「良い」と思われていたものが突然没落してしまうのです。
周りの意見や価値観に左右されることなく、自分の意志と考えを元に行動することが大切なのです。
まとめ
社会がこれほど大きく変化しているのに、人間はなかなか変わることができていません。
それは、価値観や考え方が社会の変化のスピードについていけていないからです。
そうすると、頭の良さや学歴ではなく、価値観や考えを柔軟にシフトする力がこれまで以上に大切になって来るのです。
現在の就活生がいまだに「普通のサラリーマンがいい」「銀行は安定してそう」「一生勤められる会社がいい」なんて考えていることに僕はとても驚きました。
ひと昔の価値観を引きずったまま就活をして、キャリを重ねるとあとで取り返しのつかないことになります。
この記事を読んあ就活生の皆さんはぜひ、自分なりの「令和のサラリーマン」を目指して欲しいと思います。
それでは!