この記事はキヤノンの内定を目指す就活生に向けて書いています。
(このページは2020年の1月に更新されました)
どうも!就活に失敗しまくったDKOです!
皆さんは就活で受ける会社をどういった基準で選んでいますか?
就活生の時、僕は常に
なんて考えていました。
特にこれといってしたいことも無かったですし、有名で安定していればなんでもいいとさえ考えていました。
そんな時に、ふと目に留まったのがキヤノンでした。
キヤノン採用情報
キヤノンの基本情報と、新卒採用情報についてまとめました。
30秒でわかるキヤノン
キヤノンはカメラを主力商品とした機械メーカーです。
強みとしては、多角化とグローバル化が挙げられます。
多角化
デジタルカメラとプリンターのシェア率は世界一のキヤノンですが、複合機やインクジェットでも高いシェア率を誇ります。
最近は医療分野にも進出し、キヤノンメディカルシステムズ株式会社が誕生しました。
最近はスマホの台頭により、落ち込み気味のカメラ市場ですが多角化により安定した収益を挙げられています。
グローバル化
また、キヤノンの海外売り上げは連結ベースで78パーセントとなっています。
しかもアメリカ、ヨーロッパ、アジアのそれぞれの売り上げはほぼ同じであり、一つの市場の景気に左右されません。
海外拠点も多く、海外志向の就活生にはピッタリでしょう。
新卒採用情報
キヤノンは技術系(理系)と事務系(文系)の大きく分けて2つの部門で成り立っています。
2019年卒の新卒採用人数は580名となっています。
かなり多い採用人数ですが、就職を希望する就活生も多いので内定は簡単ではありません。
初任給については
修士了 月給244,200円
大学卒 月給221,000円
となっています。賞与は年2回で、平均的な給与と言えるでしょう。
採用フローは
「書類審査」→「1次面接(部門+人事)+適性検査」→「最終面接(部門役員+人事)」
となっています。
1回しか面接がないため、かなりの人数が最終面接まで進むと考えられます。
また、1次面接は広いブースを使った面接のため就活生の圧が凄いらしいです。
ちなみに僕にはリクルーターがついていたので通常とは別の採用フローでした。
後ほど詳しく話します。
キヤノン職場環境
キヤノンの福利厚生や、仕事環境などについて口コミからまとめました。
僕の採用フローに興味のある方は、飛ばしてください。
2016年 (20歳・女性)
所定労働時間は他社と比べて短い7時間30分。水金はノー残業デーで、残業も20時までしかできない。
私の場合残業は月に20~30時間程度で、部署によっては一切残業はないと聞く。
さすが大手企業ですね。就業時間は短く残業もほぼないようですね。安定して、ライフワークバランスを考えて長く働きたい就活生には最高ですね。
2019年:(40歳・男性)
残業規制がかなり厳しいため、残業代で稼ぐことは難しい。さらには家賃補助が一切無いため、特に新卒は都心では生活できない。
グレードをあげれば給与があがる反面、試験に合格してもポストがあいてなければグレードをあげるのに数年待たされます。
現状、会社の売り上げが低下傾向にあるため、ボーナスもほぼ固定です。
残業代がほぼ稼げないため、お給料は決して高くないようです。
そして家賃補助がないのはかなりキツいですね。
新卒だと手取り20万を切るので、都心での一人暮らしは難しいかもしれません。
また、やはりカメラ事業の不振は大きく以前のようにボーナスの大盤振る舞いは期待できないようです。
口コミから考えるに、キヤノンはバリバリ働いてお金を稼ぐ人よりも、安定して働きたい人向けの企業と言えるでしょう。
次は僕が実際に経験したキヤノンでの採用フローです(2018卒)
説明会&エントリーシート提出(3月)
まず、3月に説明会に参加しました。
部署ごとにブースがあり、興味のある部署の説明を聞くことができました。
また、社員と直接話せる座談会もあました。
僕はインドに長期間派遣されていた社員さんのお話を聞くことができました。
キヤノンは、「キヤノンマーケティングジャパン」などの子会社も有しており、そちらへの応募も就活生に対して、盛んに呼びかけていたことを覚えています。
エントリーシートについては、フツーのことを書かされたと思います。
変わった事といえば「自分らしさを表す写真を載せてください」という事でした。
ちなみに僕はバックパックで世界を回った時の写真を載せました。
志望動機は、何となく安定してそうだからというのが本心でしたがそう書くわけにはいきません。
なので
「僕は小さい頃からいろんな国にいきましたが、そこで日本メーカーの姿を見ると誇らしい気分になっていました。
しかし大学生になりアメリカに留学すると韓国、中国メーカーの台頭もあり、日本メーカーの商品を見かけることは少なく残念な気分になりました。
グローバルの流れで押されつつありますが、強い日本メーカーを取り戻したいと思い御社を希望しました」
って感じで書きました。今考えると薄っぺらいな〜
しかしこのエントリーシートがまさかの結果を産むことになります。
リクルート面談のお誘い(4月)
エントリーシートを提出してしばらくして、急に電話がかかってきました。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”kurohuku.jpg” name=”キヤノン”]キヤノンです。DKO様の就活のお手伝いを是非させて頂きたく、ご連絡を差し上げました。 [/speech_bubble]

この時は意味がわからなかったのですが、これは「リクルーター」という採用方式です。
この制度は別名「早期選考」とも呼ばれています。
簡単にいうと、一定の基準を満たした学生に早めに内定を出すという採用方法です。
メリットとしては就活の解禁は6月となっていますが、それよりも早く内定を出すことで優秀な学生を囲い込むことができるのです。
もちろん経団連が定めるルールを明らかに破っているため、キヤノンもこの制度を大っぴらには認めていません。
そのため、採用サイトにもリクルーターの存在は書かれていないので注意してください。
キヤノンのリクルータがつく基準
リクルーターがつくと、内定の確率はグッと上がります。
リクルーター(キヤノン社員)が親身に相談に乗ってくれることや、本来は6月に受ける面接を4月に受けることができます。
倍率も普通の採用面接よりも下がることでしょう。
さて、キヤノンのリクルーターがつく基準ですが
・エントリーシートの出来が良い
・キヤノンにたくさん採用されている大学出身である
ことが挙げられます。
僕は明治大学だったのですが、リクルーターも明治大学の方でした。
また、同じ大学の友達も、僕と同じリクルーターがついていました。
他にも慶応大の友達も同じ慶応大のリクルーターがついたと話していました。
おそらく社内で「〇〇大学は〇〇名採用」というのが決まっているのでしょう。
このようにある程度の学歴のある人はキヤノンを受ける際は、エントリーシートに気合いを入れて書くとリクルーターがつくかもしれません。
1次リクルート面談(4月)
リクルーターとの初めての面談が行われたのは、4月のことでした。
4月の頃は全く面接も慣れておらず、大企業との面接ということもあり柄にもなく緊張していました。
面談会場は渋谷駅直結のホテルのラウンジでした。
面接官は僕と同じく明治卒(商学部)の若手社員でした。
コーヒーとお菓子も用意されていて、面接の雰囲気は全くありませんでした。
面接官もリラックスした様子で、僕のエントリーシートを見ながらざっくばらんに話をしてくれました。
僕が質問に答えるだけではなくて、面接官も赤裸々に会社について話してくれました。
特に覚えている内容は
・新入社員は最初の研修は地方の工場で行われることが多い。
・工場での単純作業はめちゃ辛い。
・キャノンは休みが多く年末年始は2週間丸々休みになることも。
・運動会が毎年行われて、実行委員は面倒くさい。
・新卒は家賃補助もないため、飲み会が続くとお財布事情がキツい。
・お金が欲しいなら入社しない方がいい。
ちなみに何度も面接官は「これは面接じゃないからね!」って念押しをされました。
ただし、僕の友達はこのリクルーター面談で落とされたので、確実に採用に関わる面談だと知っておきましょう。
ちなみに、1杯1000円もするコーヒーのお金も払ってもらいました。ごちそうさまです!
1次面接(4月)
リクルート面談からしばらくして正式な面接のお誘いが来ました。
面接は下丸子にある本社で行われました。
待合室には僕しか待っておらず、僅かな就活生のみがこの面接会場にたどり着いたことがわかります。
面接内容は特に変わった事は聞かれませんでした。僕1人に対して2人の面接官の形式でした。
印象に残ったのは、「あなたは何のために一番頑張れますか」という質問です。
僕は「信頼する仲間のためになら仕事を頑張れます」と答え、「とても熱意のある方ですね」と好反応を得ることができました。
正直に言ってしまうと
最終面接(5月)
そして面接からしばらくして最終面接を行いました。
ちなみに1次面接の後に「合格の場合は1週間以内に連絡する」と言われていました。
そして最終面接の電話は、ピッタリ1週間後の夜8時に電話がかかってきました。
流石にもうダメかと諦めていましたが、最後の最後に電話がかかってきて、驚き半分嬉しさ半分でした。
キヤノンを受験する人は期限まで気長に待つようにしましょう。
前回と同じ場所で最終面接は行われました。
面接を待っている間は、同じく最終面接を控えた就活生2人とお喋りをしていました。
2人とも慶應大の学生で同じくリクルーター面談から、最終面接にたどり着いたと話していました。
肝心の最終面接内容ですがとてもオーソドックスで、あまり深い質問はされませんでした。
(恐らく)役員3名が面接を行いましたが、殆どの質問を一人の面接官が行なっていました。
意気込んでしまって話そうと思ったことを全く話せず終わってしまい、消化不良で部屋を後にすることとなってしまいました。
ちなみに面接後に待合室で話した慶應生の1人とすれ違ったのですが、「私、絶対受かったわ〜」と意気揚々の様子でした。
リクルーターにご飯を誘われるも、サイレントお祈り
最終面接後はなんとリクルーターの方にランチをご馳走になりました。
場所は社員食堂で、カレーを食べさせて頂きました。
「DKO君なら絶対に合格している」
「もうこれで就活終わりだね」
「これからもよろしくね」
「僕が他に面倒を見てた明治の学生も内定をゲットしたよ!」
などと調子の良い言葉をリクルーターに言われました。
僕は
と面接で消化不良だったことも忘れて、内定を確信していました。
しかし待てど暮らせど、なんの連絡も来ません。

と釈然としないまま、いわゆるサイレントお祈りを喰らいました。
僕は残念な結果になりましたが、リクルーターがついたラッキーな就活生は、効果的にリクルーターを利用しましょう!
それでは!