【実際の点数公開】保育士試験に3ヶ月で合格する裏技を教えます!

この記事は保育士試験の筆記試験に3ヶ月で合格する方法か解説した記事です。

保育士試験に独学でチャレンジする人に向けて書かれた記事です。

(この記事は2021年11月に更新されました)

 

どうも!DKOです。

今回は保育士試験の勉強法について解説します。

僕は独学で3ヶ月で保育士試験の筆記試験に合格することができました。

以下が2022年10月に受けた結果の点数です。

画像

 

どんな勉強方法がいいのか?スケジュールはどのようにすればいいのか?

などを科目別に解説していきます。

 

【保育士試験】おすすめの教材と勉強方法

白い紙に書くピンクの長袖シャツの女の子

保育士試験の筆記試験は9科目あり、それぞれの科目で6割以上を取ると合格できます。

 

教科は以下の通り

1.保育原理
    • 保育の思想と歴史的変遷・保育所保育指針における保育の基本 など
2.教育原理
    • 教育の意義、目的及び子ども家庭福祉等との関連性 など
3.社会的養護
    • 現代社会における社会的養護の意義と歴史的変遷 など
4.子ども家庭福祉
    • 現代社会における子ども家庭福祉の意義と歴史的変遷 など
5.社会福祉
    • 現代社会における社会福祉の意義と歴史的変遷 など
6.保育の心理学
    • 発達を捉える視点 など
7.子どもの保健
    • 子どもの心身の健康と保健の意義 など
8.子どもの食と栄養
    • 子どもの健康と食生活の意義 など
9.保育実習理論
    • 保育所保育指針の内容など、実習で学ぶ理論について など

 

それぞれの科目が60分20問で構成されています(教育原理と社会的養護は30分10問)

合格率は20%前後ですが、1発で全てを合格する人は3%と言われています。

一度合格した科目は次回は受けなくていいので、何回かに分けて受験をする人がほとんどのようです。

 

保育士試験の難しいポイント

保育士試験を1発合格することは数字でも分かる通り難しいです。

難しいポイントとしては、「知識の広さが必要とされる」「問題数が少ない」「細かい問題が多い」ことにあります。

 

一つ目の「知識の広さが必要とされる」ですが、文字通り幅広い知識が必要です。

法律、歴史、生物、保健、音楽・・・などなど。

僕は世界史や日本史を高校生の時に勉強していたので戦後の流れや儒学者などを覚えるのは苦ではありませんでした。

一方で生物や音楽は全くの素人で苦労をしました。

そこまで深い理解は必要ありませんが、とにかく広い知識が必要です。

逆に一般常識的な問題も多いので、クイズなどが好きな人にとっては相性がいい試験かもしれせん。

 

二つ目の「問題数が少ない」についてです。

6割で合格と聞くと簡単そうに聞こえますが、問題数が少ないので6割も割とシビアです。

例えば100問中の6割であれば、かなりの多くの人が合格するでしょう。

しかし教育原理や社会的養護はたったの10問しか出題されません。4問までしか間違えられないのです。

10問のうち1問は「難問」だとして、うっかりミスで1問、覚えていない範囲で1問・・・と落とすとすぐに6割を切ってしまいます。

さらに「それぞれの科目で6割以上」を取らないといけないので、特に1発合格は厳しいことでしょう。

 

三つ目は「細かい問題が出される」ということです。

問題の中には驚くほど細かい問題が出されます。

人名や法律の内容だけではなく、法律の文言や書いた本の内容、理論まで出題されます。

参考者に載っていないところまで聞かれることもあります。

正直、その全てをカバーすることは不可能です。

基本的な問題を落とさないようにすることが大切でしょう。

 

おすすめの参考書&勉強法

それでは僕が3ヶ月で合格した勉強法を教えます。

 

まずは、テキストを1周読みましょう。

僕が使っていたテキストはこちらです。

こちらをとりあえず読みましょう。

読んでいるうちに眠たくなるし、同じような言葉が出てくるし、もちろん暗記なんてできないと思います。

それでも頑張って1回は通読するようにしましょう。

 

そうしたら問題集を解きましょう。

「いやいや待ってくれよ」 と思われる方もいるかも知れません。

1周読んだだけでは覚えていないので、解ける訳がありません。

その通りです。

しかし、問題を解かないと「どこを暗記すればいいのか」がわかりません。

問題の中には頻出の分野や、ほとんど出てこない分野もあります。

 

6割で合格なので、全てを完璧に覚える必要はありません。

基本的な問題ができれば合格できるのです。

 

とりあえず解いてみて、できなかったところを覚えるようにしましょう。

↑の問題集が終われば過去問に取り掛かりましょう。

僕は三幸保育カレッジのHPにある過去問を解いていました。

9回分あるので、こちらを解くようにしましょう。

 

それが終われば過去問.comで繰り返し問題を解きましょう。

アカウントを作れば間違えた問題のみを出してくれるのでとても便利です。

僕は1000問ほど解きました。

 

過去問が安定して6割以上取れたらOKです。

問題を解く→暗記する→問題を解く

をひたすら繰り返せば、いつかは安定して点数が取れるようになります。

 

参考書を1周するのに2週間、問題集を3週間で解いて、残りはひたすら過去問を解けば3ヶ月でも余裕で合格できるはずです。

 

保育士試験 教科ごとの勉強ポイント

白い紙に書く白い長袖シャツの少年

ここからは僕が感じた教科ごとの勉強ポイントをまとめます。

勉強をする際の参考にしてください。

以下に書いてあることは「覚えにくいが必要なポイント」のまとめです。

覚えるところを全て網羅しているわけではありません。

「こんなところまで出題されるのか」「覚えにくいなぁ」と個人的に感じたところのまとめになっています。

 

「社会福祉」の勉強ポイント

初めて勉強した時はあまりピンとこない科目ですよね。

施設名や法律がたくさん出てきて、覚えにくいと思います。

 

簡単なところは、人物名と相談援助についてです。

人物名は人数が少なく覚えやすいです。相談援助については名前から推測できるのでなんとなく解けると思います。

 

セツルメント運動といえば

バーネット夫妻「トインビーホール」(イギリス)

スタントン・コイツ「ネイバーフッドギルド」(アメリカ)

ジェーン・アダムズ「ハルハウス」(アメリカ)

ぐらい覚えておけばOKです。

 

難しいのが「社会福祉事業」です。

まず覚えるべきは「児童福祉法」の5つの代表的な存在

乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設

こちらは「第1種社会福祉事業」で「第三者評価を3年ごとに受ける必要があり」「国と地方公共団体、社会福祉法人」が運営できます。

 

そして児童福祉法以外の事業も覚えましょう。

・障害者支援施設(障害者総合支援法)

・婦人相談所/婦人相談施設(売春防止法)

・身体障害者更生相談所(身体障害者福祉法)

・知的障害者更生相談所(知的障害者福祉法)

・発達障害者支援センター(発達障害者支援法)

・日常生活自立支援事業(社会福祉法)

 

ここまでは第2種事業。そして以下二つは第1種事業です。

・養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム(老人福祉法)

・共同募金(社会福祉法)

 

これを覚えたら大体はカバーできています。第1種事業を覚えて、それ以外は第2種と考えましょう。

次は専門職です。

名前から想像できない専門職は

・家庭支援専門相談員・・・乳児院、児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設に配属

・児童福祉士・・・児童相談所

・児童自立支援員&児童生活支援員・・・児童自立支援施設

ぐらいですかね。あとは名前から配属される施設は想像できるはずです。

 

あとは年金制度は保健制度について覚えましょう。

こちらは社会人であればなんとなく分かるところだと思います。

国民年金や、厚生年金、保険の種類など・・・意外と知らないこともあるかも知れませんね。

 

これらを覚えれば6割は行けると思います。

 

子ども家庭福祉のポイント

「社会福祉」に比べると具体的なお話になります。

 

まずは、人物名を覚えましょう。

と言ってもこちらも数は多くありませんが名前がごちゃごちゃするかも。

 

・石井十次・・・「岡山」「小舎制」

・石井亮一・・・「岡山孤児院」「知的障害」「滝野川学園」

石井が2名いて複雑ですね。

あとは糸賀一雄は近江学園(知的障害者)、びわこ学園(重度心身障害者)も紛らわしいですね。

 

次に国際的な年代を覚えましょう。

・世界児童憲章(1922)

・ジュネーブ宣言(1924)

・世界人権宣言(1948)

・児童の権利に関する条約(1959)

・国際児童年(1979)

・子どもの権利条約(1989)

ほぼ10年ごとなので覚えやすいですね。こちらはマストです。

 

次は日本国内での年代暗記です。

・エンゼルプラン(1994)

・新エンゼルプラン(1999)

・少子化対策プラスワン(2002)

・少子化対策基本法(2003)

・次世代育成支援対策推進法(2003)

・子ども子育てプラン(2004)

・子ども子育てビジョン(2009)

・子ども子育て3法(2012)→子ども子育て支援新制度(2015)

 

そして鬼門が「子ども子育て支援新制度」です。

絶対覚えて欲しいのは

・利用者支援事業は3パターンに分かれている ※①基本型(利用者支援と地域連携)②特定型(コンシェルジュ)③母子保健型(母子保健法と関係あり)

・地域型保育事業の種類、職員数、職員資格

・地域子育て支援拠点には一般型と特定型の2つがある

他にも色々あるので覚えましょう。

 

その他にも「少年の犯罪について」や児童福祉施設の特徴、児童更生施設についてができます。

しかし出てくる問題も同じようなものばかりなのですぐに覚えられると思います。

 

こちらの科目は人名と年代、そして子ども「子育て支援新制度」を極めればOKです。

 

保育の心理学のポイント

こちらの教科は比較的勉強しやすいです。

人物名と内容が一対一であるので覚えやすいです。

その他にもADHDやLD(学習障害)や不登校、虐待についてなど、比較的常識問題も多いです。

詳しくは分からなくても常識的に考えれば選択肢を絞れるのがこの教科の良いところです。

 

カタカナ名が最初はとっつきにくいですが、一度覚えてしまえば忘れにくいと思います。

そんな保育の心理学ですが、「ピアジェ」について「年齢ごとの心理的発達」は少し注意しましょう。

 

ピアジェの発達段階

感覚運動器(0~2歳)・・・対象の永続性

前操作期(2~7歳)・・・自己中心性、アニミズム

具体的操作期(7~12歳)

形式的操作期(12歳〜)

 

言葉の発達段階

2〜3ヶ月・・・クーイング

5~6ヶ月・・・喃語

10ヶ月・・・簡単なコミュニケーション

1歳・・・初語

1歳6ヶ月・・・語彙爆発、2語文

 

ボウルビィの愛着理論

第1段階(12週まで)・・・人物を特定しない働きかけ

第2段階(6ヶ月ごろまで)・・・差別的な社会的反応(母親と他を区別)

第3段階(2歳ごろまで)・・・真のアタッチメントの形成(人見知りなど)

第4段階(2歳以降)・・・情緒が安定するようになる(移行期間や内的ワーキングモデル)

 

意外と年齢などは覚えていないことが多いので、気をつけましょう。

ピアジェはほぼ毎年なんらかの形で出るので、マストで覚えましょう。

 

子どもの保健のポイント

こちらの科目は「数字」を覚える必要があります。

身長や体重、出生数、ワクチンを打つ時期・・・などぜーんぶ数字です。

病名などは比較的暗記しやすいですが、細かい数字まで覚えないと6割には届きません。

子どもの保健のポイントはとにかく数字です!

 

子どもの保健の数字で覚えるポイント

乳児死亡率・・・1.9 (1000人あたりの乳児死亡率)

合計特殊出生率・・・1.342.07以下だと人口が減る。15~49歳の人が一生に生む子どもの数)

 

胎芽・・・受精卵が発育した最初の状態

胎児・・・妊娠8~10週

正期産・・37~42週の出産

早期産・・・37週未満

流産・・・22週未満

 

体重・・・3000g(生まれた時)→9000g(1歳の時)

身長・・・50cm(生まれた時)→75cm(1歳の時)

 

首のすわり・・・4~5ヶ月

寝返り・・・5~6ヶ月

ひとり座り・・・9~10ヶ月

はいはい・・・9~10ヶ月

つかまり立ち・・・11~12ヶ月

ひとり歩き・・・1年3ヶ月〜4ヶ月

 

歯の発達

生後4~6ヶ月・・・下顎前歯から乳歯が生えてくる

1歳ごろ・・・4本が揃う

2歳半ごろ・・・20本揃う

永久歯・・・32本(親知らず含む)

 

感染症や障害などの名前は覚えてください。

名前がそのまま症状を表しているものも多いので、そこまで苦労はしないはずです。

意外と忘れやすいところだけ書いておきます。

 

風疹(三日ばしか)・・・妊娠初期にかかると先天性風疹症候群

溶連菌感染症・・・肝炎の合併症を起こすことも

心室中隔欠損症・・・先天性疾患症の中で一番多い

3大泌尿器疾患・・・急性糸球肝炎、ネフローゼ症候群、血管性紫斑病

甲状腺の疾患・・・クレチン病気(先天性)、甲状腺機能低下症(後天性)

 

マスクリーニング(生後4〜5日)で採血

1フェニルケトン尿症

2ガラクトース血症

3クレチン病

4副腎皮質過形成症

 

そして最大の鬼門はワクチンについてです。

「種類」「摂取年齢」の2つは絶対に覚えてください

例えば「BCG」と聞かれたら「生ワクチンで5~8ヶ月に接種します!」と答えられるようにしてください。

 

そして感染症と出席停止期間も覚えてくださいね。

発症した日や解熱した日は含めないことを忘れないでください。

「百日咳は?」と聞かれた「出席停止5日間」と答えられるようにしてください。

 

とにかく数字を覚えるのが辛いですが、頑張ってください!

 

子どもの食と栄養

ある意味で一番暗記が必要なのがこの科目ですね。

他の科目と違い、年代や人名はほぼ覚える必要なし。

一方で数字や紛らわしい語句を覚える必要があります。

高校の時に「生物」を勉強していた人はかなり有利でしょう。

 

まずは食事バランスガイドです。

5つの料理グループSVという単位で生活習慣病を防ぐために作られたガイドです。

2200カロリー前後の食事のモデルを示しています。

妊娠周期は副菜、主菜、果物をそれぞれ+1SV、妊娠後期は全て+1SV追加で食べることを忘れないようにしましょう。

軸は水やお茶です。

 

次は栄養についてです。

馴染みがない人は苦労すると思います。

基本的には参考書に書いてあることを覚えればOKです。

 

意外と

ショ糖=スクロース(小糖類)

麦芽糖=マルトース(小糖類)

乳糖=ラクトース(小糖類)

ブドウ糖=グルコース(単糖類)

果糖=フルクトース(単糖類)

は覚えていない人も多いかと思います。

別名を覚えていないと試験の時に出されて困ります。

 

他に見逃しやすいところとしては

小腸では麦芽糖(マルターゼ)ショ糖(スクラーゼ)乳糖(ラクターゼ)で分解されます。

ここら辺は参考書にも載っていないので確認しておきましょう。

 

資質については

不飽和脂肪酸=二重結合=植物=液体

ここはマストで覚えてください。

 

無機質とビタミンは表に沿って覚えればOKです。

そして意外と出るのが「食糧摂取基準」です。

もちろん全ての数値を覚えることは不可能なので、根本的なところを覚えていきましょう。

実は数値も出る時があるのですが・・・僕は捨ててました。

ざっくりとだけ数値は覚えていたほうが良いかも知れません。

 

栄養素の指標の意味

推定必要量・・・半数の人が必要量を満たす量

推奨量・・・ほとんどの人が充足しているよう

目安量・・・上記を推定できない場合に使う

目標量・・・生活習慣量の予防

 

身体活動レベル・・・I〜Ⅲまであるが5歳まではⅡで固定されている

年齢区分・・・年齢ごとに区切るがエネルギーとタンパク質のみ乳児の1年を3つに区切り、それ以外は2つに区切っている

 

母乳についてはかなり問題が出ます。

70度以上で沸騰させ、2時間以上使わないなら捨てる、凍らせている時は流水で溶かす。

フォローアップミルク・・・牛乳の切り替えの時期に使う。9ヶ月以降から

ペプチドミルク・・・アレルゲンの濃度を下げたミルク。アレルゲンが無いのはアミノ酸混合乳。

0〜5ヶ月は780mlで6~8ヶ月は600ml、9〜11ヶ月は450mlとどんどん減っていきます。

 

食事の目安についても出てきます。

5〜6ヶ月・・・完全にすりつぶされている

7〜8ヶ月・・・下で潰せる

9〜11ヶ月・・・歯茎で潰せる

12〜18ヶ月・・・歯茎で噛める

 

そして最後見逃しやすいのが法律についてです。

・食育基本法 

・保育所保育指針 

・第3次、第4次食育推進基本計画 

・児童福祉施設における食事提供ガイド

は必ず目を通しましょう。

法律の穴埋めで点数を落とすことが多いので、最後まで気を抜かないようにしましょう。

 

保育原理のポイント

まずは人名です。こちらは今まで習った名前が出てくるのでおさらいをしましょ。

 

次に日本の保育原理の歴史です。

幼稚園については

1899年・・・幼稚園保育及設備規定

1926年・・・幼稚園令

1948年・・・保育要領

1963年・・・文部省と厚生省の連盟で通知が出される。

 

保育園については

1948年・・・保育要領

1965年・・・保育所保育指針

1990年・・・6領域が5領域に改められた。

 

そして保育所保育指針を繰り返し読んでください。

保育要領を制するものが保育士試験を制する。

 

ポイントとしては

・養護に関する基本的事項は2つ・・・生命の保持と情緒の安定

・育みたい能力・資質は10個

・幼児保育のねらいは3つ・・・「健やかに伸び伸び育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性が育つ」

・1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらいは5つ・・・健康、人間関係、環境、言葉、表現

・3歳以上児の保育に関するねらいは5つ・・・健康、人間関係、環境、言葉、表現

 

特に1歳以上3歳未満と3歳以上のねらいの対比がよく出ます。

こればかりはとにかく何度も読むしかありません。

 

ちなみに保育所保育指針で紛らわしい語句の見分け方を書いておきます。

・「安心感」と「安定感」・・・「安心感」は「信頼感」とともにしか出てきません(しかも1か所)

・「安心」と「安定」・・・「安心」については「安心して表す」「安心して眠る」「安心できる関係」でしか出てきません。

・「人間形成」と「人格形成」・・・保育所保育指針には「人間形成」、幼稚園教育要領には「人格形成」が出てきます。

「技術」と「技能」・・・技能は「を」と「の」が次にある時だけです。

 

教育原理のポイント

おそらく人名が一番出てくるのが教育原理ですね。

著書も含めて覚えておきましょう。

覚えにくいところをまとめます。

 

ルソー・・・「エミール」「社会契約論」という本を書く子どもの発見者と呼ばれる

モンテッソーリ・・・「子どもの発見者」という本を書く。

デューイ・・・「学校と社会」→子どもが中心 「民主主義と教育」という本を書く。プラグマティズム(by doing)でも有名。

ロック・・・白紙説で有名

デュルケム・・・教育と社会学

 

学習理論も複雑です。

問題解決学習・・・デューイ

プロジェク・トメソッド(キルパドリック)・・・自ら計画を立てて課題に取り組んでいいく

ドルトン・プラン(パーカースト)・・・個別学習で生徒と教師が契約を結ぶ。澤柳政太郎によって日本に伝えられた。

イエナ・プラン(ペーターゼン)・・・学級制の廃止

モニトリアル・システム(ベル・ランカスター)・・・下級生を上級生が指導する

 

次は日本の教育制度の歴史です。

1871年・・・文部省設置

1872年・・・福沢諭吉「学問のすゝめ」「学制」の公布、廃藩置県

1870年・・・「学制」が廃止。「教育令」に

1875年・・・森有礼が初の文部大臣に

1876年・・・「教育令」が廃止。

1890年・・・教育ニ関スル勅語

1946年・・・日本国憲法

1947年・・・教育基本法、学校教育法

 

そして

日本国憲法・教育基本法・学校教育法を何度も読んでください

日本国憲法は11条と25条と26条だけでOKです。

学校教育法は長すぎるので、制度的なところ(学校の種類など)が理解できればOKです。

 

難しいのは教育基本法です。

そこまで長くないので、教育基本法は丸覚えするぐらいの気持ちで何度も読みましょう。

 

社会的養護のポイント

恐らく暗記する項目自体は一番少ないのではないでしょう。

一方で暗記に頼らず常識問題で解く部分も多いです。

少ないながらも暗記するところはキッチリ点を取ることで得点率が安定してきます。

 

まずは、人名。

これも今までに出てきた名前が出題されます。

ほぼ日本人だけなので思えやすいかもしれません。

 

次に児童福祉施設の数字をしっかり覚えていきましょう。

基本的には保育所と乳児院と児童養護施設だけ覚えればなんとかなります。

 

保育園

乳児室(1.65㎡)ほふく室(3.3㎡)遊戯室(1.95㎡)屋外遊戯室(3.3㎡)

0歳児の場合、保育士が配置されるべき人数は概ね子ども3人につき保育士1人。 そして1歳児と2歳児の場合は子ども概ね6人につき保育士1人以上3歳児は概ね20人につき1人以上4歳と5歳児は概ね30人につき1人以上です。

 

乳児院

寝室(2.47㎡)観察室(1.65㎡)1室の定員は6人以下

 

児童養護施設

寝室(4.95㎡)1室の定員は4人以下

児童指導員及び保育士 3歳未満児2人につき1人、3歳以上4人につき1人、少年5.5人につき1人、定員45名以下は加算

栄養士は41人以上で1名

家庭支援相談員と個別支援相談員は必須

心理治療担当職員は10名以上で1名

 

あとは母子生活支援施設では1室(30㎡)だけ覚えておきましょう。

 

そして社会用語の養育形態についても覚えましょう。

児童養護施設:大舎(20名以上)中舎(19~13名)小舎(12名以下)

グループホーム(良好的な家庭医的環境):6~8名

ファミリーホーム(家庭と同様な養育環境):5~6名

里親(家庭と同様な養育環境):4名まで

 

あとは細かい数字は覚えなくてもいいのですが、支援を受けている児童の数も気を付けましょう。

・児童養護施設の人数>里親=母子生活支援施設>乳児院>児童心理治療施設=児童自立支援施設

・放課後等デイサービス事業>児童発達支援>障害児相談支援

 

虐待の原因や児童養護施設での子どもへの対処など常識で解ける問題も多くあります。

覚えるところをきちっと抑えれば問題ないはずです。

 

ちなみに僕が覚えにくかったのはこちらです。

児童自立援助事業(自立援助ホーム)→義務教育を修了した20歳以下か、高校大学生で22歳までの人が入所するby児童福祉法

社会的養護自立支援事業→里親や入所していた子どもを22歳まで面倒を見るby社会的養護自立支援事業実施要綱

日常生活自立支援事業→障害などで日常生活を送れない人への援助。実施は都道府県・指定都市社会福祉協議会by社会福祉法

日常生活支援事業→母子・父子自立支援員がひとり親家庭をサポートby母子・父子及び寡婦福祉法

 

あとは「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」も結構出てくるので読み込んでおきましょう。

 

保育実習理論のポイント

僕は音楽が全く分からないので苦労しました。

ドの位置がどこか、ヘ音記号がなにか、メジャーコードがなにか・・・全部わかりませんでした。

しかし、規則を覚えてしまえば特に怖くはありません。

メジャーコード、マイナーコード、セブンス、メジャーセブンス、マイナーセブンス、ディミニッシュ、オーギュメント、サス4

↑これは覚えれば100%解けます。

 

そして短2度、短3度、長2度、長3度、完全4度、完全5度と鍵盤の数も丸覚えです。

これだけで確実に2問は取れます。

 

#と♭の数と調に関しても、数が増えるごとに#なら「ト二イホロヘハ」のように暗記していました。

問一の楽譜を見て続きを考える問題は、捨てていました。

 

芸術でいえば、色相環。12色全部覚えましょう。10分あれば覚えられるはずです。

そして色相、明度、彩度を覚えれば基本的には解けます。

 

そして悩ましいのが作曲家と絵本作家ですね。

僕は自分が覚えやすいものだけ、覚えていました。

作曲家や絵本作家が出る問題は1問ぐらいなので、半分捨てていました。

直前に詰め込んで本番に臨みましたが、ぜんぜん応えられませんでした笑

作曲家や作家を覚える時間があるなら、ほかの分野を覚えたほうがいいですね。

 

それ以外だとケース事例などの問題や常識問題も多いので、そこそこ点数は取れるはずです。

 

まとめ:とにかく過去問を解きまくれ

保育士試験を1発で合格した感想は「運ゲーだな」です。

全く知らないアンケートや条約についても出されるので、どんなに勉強しても満点は難しいでしょう。

 

範囲もバカみたい広いので、どこが出るのかも不確定です。

僕も苦労して覚えたところが全く出ずにがっかりしました。

個人的には結構勉強して臨みましたが、「子どもの保健」では65点とギリギリでした。

ある一定のレベルまで点数を上げるのは簡単ですが、コンスタントに6割を全教科で記録するのは簡単ではありません。

 

それでも1発で9科目合格を狙う人はとにかく過去問を解きまくり、「基本的な問題を落とさない」ことを重視しましょう!

それでは!