【肺気胸】ある日突然「イケメン病」になった僕の地獄の経験を解説

この記事は「イケメン病」こと肺気胸にかかった僕の体験談を書いています。

肺気胸って何?肺気胸になったらどうなるの?を知りたい人に向けて書かれています。

(※この記事は2021年4月に更新されました)

 

どうも!DKOです。

みなさん、「イケメン病」ってご存知ですか?

これはイケメン過ぎて困ってしまう病気・・・ではなく肺気胸のことです。

あまり知られていない病気ですが、これに罹ってしまうと結構辛いのです。

今回は肺気胸に罹った僕の経験を解説していきます。

 

肺気胸ってなに? なぜイケメン病って呼ばれるの?

「気胸」とは、肺の周りを囲む空間に空気がたまってしまう状態を指します。

通常膨らんでいる肺がぺったんこになるので、空気が入って来ず呼吸がしにくくなります。

タイヤがパンクする感じですね。

もっと詳しく説明すると、肺の表面に「ブラ」と呼ばれる小さな風船のようなものができて、それが破裂することで肺気胸なるのです。

ちなみに「ブラ」がなぜできるのかまだ解明されていません・・・

 

症状は人によって様々ですが

  • 胸や背中の痛み
  • 息苦しさ
  • 咳が出る

などの症状が挙げられます。

単に「痛み」といっても違和感程度の人もいれば、寝返りを打てない人もいます。

ですが、基本的には命に別状はありません。

なので、気づかない内に治っている人も多いそうです。

 

どうしてイケメン病?

イケメン病と言われる理由は、肺気胸が起きる人に共通点があるからです。

その共通点は

  • 若いこと(10代〜30代)
  • 男性
  • 背が高いこと
  • 痩せていること

です。

 

俳優の佐藤健さんや、嵐の相葉雅紀さん、ナイナイ・矢部浩之さん、『BUMP OF CHICKEN』の藤原基央さんなどが挙げられます。

相葉雅紀 | Johnny's net

みなさん「若くて、背が高くて、痩せている」にバッチリ当てはまっていますね。

 

ちなみに僕も当時は「男性、17歳、175cm、50kg」だったので当てはまります。

念のために言っておきますが、僕はイケメンではありません笑

 

僕の地獄の肺気胸体験談

病院の待合室で苦しそうな顔をするクランケの写真

それでは、僕の肺気胸のエピソードを話していきます。

今思い出しても辛い出来事でした笑

 

急に胸や背中が痛くなる

あれは忘れもしない高2、17歳の冬でした。

その日は日曜日で朝当時付き合っていた彼女と僕はベットで寝ながら電話していました。

電話を切って、身体を起こした瞬間

DKO
ぐあぁぁぁ
「バチーン」と音がした(ような気がして)胸に激痛が走りました。
一瞬、銃で胸を撃ち抜かれた気がしました。
急いで服を脱ぐと・・・
DKO
え? 何もない
血も流れておらず、何も変哲のない胸がそこにありました。
DKO
気のせいなのか・・・?
と思ってリビングに出ようとすると、どんどん背中が痛くなってきます。
うまく表現ができませんが、胸のあたりを鷲掴みにされている感じがしました。
さらにどんどん息苦しくなってきます。
本当に酸素が薄い場所に来たような感覚でした。
そこで、父親に
DKO
なんか胸が痛くて息苦しいんだよね・・・病院連れて行ってよ!
はあ?今日は日曜だぞ。胸が痛くて息苦しい?そりゃ恋だろ
と全く取り合ってくれませんでした。
しかし何とか頼み込んで、日曜日でもやっている総合病院に連れて行ってもらえました。

病院で症状が説明できない

困ってしまった先生(医者)の写真

何とか病院で下ろしてもらって、院内に入りました。

しかし僕は迷ってしまいます。

DKO
この症状って内科?それとも外科?
僕の直感では、この痛みは筋肉や骨に関係するもので内科ではないと考えていました。
しかし実際は血も痣もないのでとりあえず内科に行くことにしました。
そこで絶望したのが、冬の日曜日ということで風邪やインフルの患者で激混みだったことです。
僕はだんだん息苦しくなってきて、ぼーっとしている状態で待合室で待っていました。
途中で看護師さんに別室で休むことを提案されましたが、何とか順番待ちしていました。

やっと診察!

診察の前にとりあえず血圧を測りました。

しかし、何とエラーで血圧が測れない状態でした。

最初はニコニコしていたおばちゃんの看護師も「マジかよ・・・」みたいな顔になったのを覚えています。

 

そうしてやっとお医者さんに見てもらえるようになりました。

症状を説明して、聴音機で心音を聞いてもらいました。

すると

医者
これ、多分肺気胸だね。レントゲン取りましょう。
と言われ、何が何だかわからないままレントゲンをとることになりました。
レントゲンをとるときに上半身を裸になるのですが、服を脱ぐために腕をあげるのさえ痛かったです。
そしてレントゲンをとって見せてもらいました。
何と肺の左半分が無くなっていました!
正確には無くなったのではなく、空気が入って萎んでいるだけでしたが。
ショックを隠しきればい僕に
医者
じゃ、手術しましょうか!
と衝撃な発言をされました。

死ぬほど痛い手術

man in white dress shirt wearing white goggles

手術といっても大掛かりなものではなく、細い管を肺に入れて空気が漏れなくするようにする簡単なものです。

正確には手術ではなく施術なのかもしれません。

大掛かりな手術は何度も再発する人が根本から治すために「ブラ」を切除するために行います。

僕は初めての発祥だったので、簡単なものになりました。

 

まずは点滴を行い、マスクで酸素を吸引しました。

体内の酸素が薄かったためか、血管が浮いて来ず何度も針を出し入れされて痛かったです笑

 

そして心の準備もなく、手術室(?)に入りました。

施術は肺に部分麻酔をして管を入れるだけの簡単なものです。

 

しかし、これが地獄でした笑

みなさん胸の上部をつねってみてください。痛いですよね。

この大胸筋のあたりに肺まで届く部分麻酔をつき刺されるのです。

DKO
ああああああああ!痛ええええええチクショウ!!!!!
と叫んでいたのを覚えています。
ですが医者は慣れたもんで
医者
あ〜痛いよね〜頑張って〜
と手慣れた感じでブスブスと麻酔を打ち込んでいました笑
ちなみにこれが手術の傷です。
死ぬほど痛い部分麻酔も何度目かから痛みを感じなくなりました。
それからは全く何も感じず施術が終わりました。

入院、そして退院

そしてその日の夜は入院することとなりました。

胸に刺された管はそのまま機械に繋がれていて、それを持って移動することができました。

点滴と同じシステムですね笑

 

夜には仕事が終わった母親が血相を変えて駆けつけてくれました。

胸に管が繋がっている僕をみてオイオイと泣いていましたが、

医者
多分、明日には退院できますよ笑
と医者に慰めてもらっていました笑
僕は1日に色々ありすぎて疲れたのか、すぐに眠りに落ちました。
次の日起きると、まず肺の空気が漏れていないかチェックがありました。
無事、空気が漏れていなかったためその場ですぐに管を抜きました。
あまりの呆気なさに驚いていましたが
医者
はい、じゃあ帰っていいよ!お大事に!
と追い立てられるように夕方には家に返されました。
せっかくなのでもう少し入院を堪能したいほどでしたが、1日も経たず退院となりました。

退院とその後

日曜日に入院をして、月曜日の夕方には退院したので、何と火曜日には普通に高校に登校していました笑
クラスでは「DKOが肺を潰したらしいぞ!!」と噂になっていたので、アッサリと復帰した僕に驚いていました。
友達たちは「せっかくお見舞いに行こうと思っていたのに・・・」と謎に残念そうでした。
その次の週にはマラソン大会があったのですが、肺気胸を口実にサボることができました笑
しかし、その日の体育のサッカーに出ようとしたら体育の先生から止められたのは予想外でしたが・・・
こうして、僕の肺気胸は終わりました。

肺気胸になって辛かったこと

black and white hospital bed in the middle of interior building

肺気胸になって辛かったことは、いくつかあります。

まず、再発にめっちゃビビること。

肺気胸の再発は50%と言われていて、僕もいつ再発するかとビクビクしていました。

しかしあれから10年近く経ちますが再発はしていません。

あれから体重も増えたのでもう再発することはないでしょう。

 

次に意外と肺気胸を患ったせいで色んな制約があることです。

例えば、沖縄に旅行に行った時に僕だけスキューバダイビングができませんでした。

スキューバダイビングやスカイダイビングは肺に負担がかかるため、肺気胸の人は業者から敬遠されるのです。

まぁ僕は大丈夫だと思っているので、それ以降は肺気胸であることを言わないようにしています笑

 

また、僕は脱毛をしているのですが麻酔をする時には吸引の麻酔は使うことができません。

吸引の麻酔の方が効果が高いので、この点は結構辛かったです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

肺気胸は命に別状のある病気ではありませんが、そのメカニズムがわかっていない上に再発の可能性も高い病気です。

人によっては辛い症状が出るのでかなり厄介な病気とも言えます。

一方で違和感を感じながら放置する人も多いので、この記事にあったような症状があればぜひ病院に行ってみてください!

 

それでは!