【体験談】ベンチャー企業でエリート公務員と一緒に働いてみて気づいた5つの現実

この記事はベンチャー企業で働く僕がエリート公務員(文科省や教育庁)と一緒に仕事をして気づいたことについて解説した記事です。

公務員のリアルをベンチャー企業の目線から解説しています。

(※この記事は2020年9月に更新されました)

 

どうも!DKOです。

僕はベンチャー企業で働いていますが、仕事の都合で公務員の方と一緒に仕事をすることが多いです。

ある意味でベンチャーと公務員の2つの世界に身を置いています。

具体的には僕の仕事の分野が教育なので、教育庁や文部科学省などの方と仕事をする機会が中でも多いです。

憧れの公務員、中でも霞ヶ関や都庁で働くエリートの方々と一緒に仕事をしてベンチャーの世界とは全く違う世界が広がっていました。

正直

DKO
公務員は俺には無理だぁ・・・
なんて思うことがちょくちょくありますね笑
「将来エリート公務員になりたい!」「ベンチャーと公務員で迷っている」という方はぜひこの記事を読んで参考にしてください!

ベンチャー企業に務める僕からみた公務員のリアル

正直僕も、実際に公務員の方々と一緒に働くまで誤解をしていた部分も多くありました。
そして同じように世間の皆さんも公務員のリアルを誤解しているのではないでしょうか?
ここでは、公務員のリアルをベンチャー企業に務める僕の視点から説明します!

1.超!縦社会

ベンチャー企業に勤めていると、社員は基本フラットな関係です。

社長と気軽に話すこともなんの問題もありません。

僕は基本無礼講な人間なので、ガンガン上司にも意見をするタイプの人間なのでベンチャーの気質にあっています。

 

しかし公務員は違います。

驚くほどの縦社会です。

先輩、後輩や役職によって発言権や決定権に雲泥の差が出てくるのです。

 

意外と知られていませんが、公務員の組織体系はバリバリの体育系ですね。

公務員=安定志向でナヨナヨしている

ってイメージがある人もいると思いますが、厳しい部活に耐え抜いた人が多いような気がします(特にエリート公務員)

 

2.意思決定がほぼできない

僕はリベラルな親に育てられたので、「自分の意見を持ちなさい」「簡単に周りに流されるな」と教えられてきました。

そんな僕はベンチャー企業では、自分で決断したり判断することが多いので、気楽に働けています。

 

一方で公務員はとても大きな組織なので、ほとんどの職員に意思決定権がありません。

「どんなやり方で仕事をするのか」「なんの仕事をするのか」を決定することはほぼ不可能です。

 

こんなエピソードがあります。

以前仕事で一緒に働いている公務員の方に意見を求める機会がありました。

そこそこ僕はその方と仲良く仕事をしていたので、フランクに意見を聞こうと考えたのです。

DKO
この部分なんですけど、どうすればいいと思います〜??
公務員
DKOさん、ごめんなさい。私は上司の意向で動いているので個人的な意見は言えません。
DKO
・・・・は?
こんな感じで、自分の意見を話すことができない場合も多々あるのです。
公務員にとって「個」はなく、自分は全体の一部にしか過ぎないのです。
僕にとって「個性を消す=死」なので、ありえない働き方ですね笑

3.休日は多いが残業も多い

公務員=定時退社

のイメージを持っている人もいますが、これは間違いです。

確かに、公務員は基本的にカレンダー通りで働くので、比較的休みは多いです。

もちろん夏季冬季の長期休みも保証されています。

しかし定時で必ず帰れるとは限りません。

 

休日出勤や持ち帰りの仕事ができないので「その日のうちに仕事を仕上げる」必要がある場合も多いからです。

窓口業務は5時ごろに終わっても、庁舎や役所の明かりが消えることはありません。

仕事の電話であれば21時,22時でも余裕で繋がります。

公務員=ホワイト職場と思っている人は気をつけましょうね!

 

4.ルールや制度こそが全て

僕は「結果良ければ、それでよし」の精神で働いています。

多少やり方が違っても、効率的な方法を探して仕事をするタイプです。

 

一方で公務員はそうはいきません。

公務員にとってルールこそが全てです。

効率がいいからといって、ルールを無視することはできません。

「お役所仕事」と公務員の仕事の遅さや効率の悪さを揶揄する言葉はありますが、公務員の方は決して無能な人は多くありません。

有能で一生懸命残業して働いても、古い制度やルールのために結果的に仕事が遅くなってしまうのです。

 

5.必ずキャリアに悩んでいる

公務員は給料も安定していて、世間のウケもよく、リストラもほぼ100%ありません。

給料もなんだかんだ平均を考えればいい方と言えます。

そのため公務員を見ていると

DKO
公務員として、入職すればあとはキャリアの悩みなんてないんだろうなぁ・・・
なんて僕らは思いがちですよね。
でも、それは違います。
公務員は100%自分のキャリアに悩んでいます。
安定していて競争がないからこそ、「自分はこれでいいのだろうか」と思う時期が必ず来るのです。
いわば「絶対にゲームオーバーにならないゲーム」をしている感覚なんだそうです。
それでも公務員という地位を考えると結局は退職を思いとどまる人が多いのです。
ちなみに公務員を40年勤めて退職すると、職種にもよりますが退職金は2000万円(!)にもなるそうです。

そりゃ、辞めないわけだ。

 

公務員とベンチャー企業、就職するならどっち!?

僕はベンチャー企業で働きながら、半分ぐらいの時間は行政(公務員)関係の仕事をしています。

なので、ある意味どちらの業界にも足を突っ込んでいると言えるでしょう。

 

そして就活生から「公務員とベンチャーどちらに就職するべきですか?」と質問を受ける場合も多いです。

僕個人としては、まずはベンチャー企業で力をつけて、それでも公務員になりたければ転職すればいいんじゃないかなと思っています。

公務員の働き方や安定性になれてしまうと転職するのも勇気が必要ですからね。

さらに悲しいことに公務員からの転職は評価されない傾向にあります。

29歳ごろまでは試験さえ合格すれば行政(公務員)の門戸が広く開いていることも大きな理由です。

 

一方で都庁や霞ヶ関などで働くエリート公務員になるのならば新卒からが一番の道でしょう。

最初の10年は辛いでしょうが、それを超えるとどの仕事よりも日本に影響を及ぼす仕事ができます。

やりがいという意味ではダントツでトップなのではないでしょうか。

 

何にせよどの仕事や職場を選んでもいいところもあれば悪いところもあります。

周りの意見に流されず、自分で決めることで後悔しない選択ができるのではないでしょうか。

 

まとめ

今回の記事を要約すると「公務員は辛いよ・・・」ということですね笑

しかし、それでも安定性や世間体を考えると他の職種にない魅力があります。

仕事は仕事と割り切って、心を無にして働けるのであれば公務員は天職といえるでしょう。

また日本国民の基盤を支える仕事を支えるという意味では、やりがいも大きいと言えます。

・・・でも僕には無理ですね笑

 

それでは!