【現実を】底辺受験生やニートが「無謀な夢」を追い続ける理由【受け入れろ!】

この記事はニートや受験生が「無謀な夢」に固執する理由を解説した記事です。

(※この記事は2020年9月に更新されました)

 

どうも!DKOです。

世の中には無謀な夢に固執する人がいます。

ニートが宇宙飛行士になることを考えたり、受験生が明らかに無謀な受験校を目指すことです。

しかも努力もしていないので、夢というより妄想に近いのかもしれません。

DKO
どうしてこんな「無謀な夢」に取り憑かれているのだろう・・・?
そう疑問を持ったあなたに、ニートや受験生が「無謀な夢」に取り憑かれる理由を解説します。

「無謀な夢」に取り憑かれているエピソード

ある時、2chにこんな書き込みがありました

282 番組の途中ですが2018/08/27(月) 11:02:00.95 ID:VCIteNlLM
未経験優遇のゲーム会社どこかあるか?
絶対売れるアイデアはあるから作れば確実にヒットするが
アホメーカーばっかりで未経験は門前払い

売れたら売れたで忙しくなりそうだから、アイデアだけ出すから報酬だけ貰うってが理想だけど
売上金の一割くらい貰えりゃ十分

皆さんはこの書き込みを読み、どんな感想がありましたか?

なんて世間知らずなんだ!
ニートなら簡単なバイトから始めろよ!
そんな意見を抱いたことでしょう。
しかしこんなエピソードは山のようにあるのです。

絶対に受かるはずのない大学を目指す受験生

僕は教育と福祉を掛け合わした業界で働いています。

そうすると、大学受験の相談を受けることが多々あります。

僕が出会うのは中退をした人や、通信制の高校に通う学生が多いのですが、あまりに酷い相談をされます。

 

例えば

・東京都立大学の理系に進みたいという生徒(しかし、物理と化学を勉強したことはない)

・国立の獣医学部に進みたいという生徒(通っている高校の偏差値は30で、周りに大学進学をする人は少ない)

・あと3ヶ月で最低でもマーチレベルには合格したいと話す生徒(英語のbe動詞も理解していない)

 

もちろんこれで死にものぐるいで努力をしているならば応援もできます。

しかし、口だけで勉強なんてほとんどしていないのです。

 

DKO
とりあえず滑り止めだけでも、自分のレベルに合った大学を選ぼうよ
と言っても聞く耳を持ちません。

こういった生徒は、そのまま受験をして失敗し浪人を繰り返すことになるのです。

 

大きな夢を語るニート

また、僕は仕事柄いわゆる「ニート」と呼ばれる人とも関わることがあります。

学校を卒業してブランク期間が長い人を、就職に繋がる支援をするのです。

しかし、このニートたちの中にも無謀な夢に固執する人は少なくありません。

 

・いつか起業して、会社を上場させる(しかしプランもなく、就業経験もない)

・有名なDJになる(しかし、DJどころか音楽経験もない)

・大企業にしか入らないと豪語する(もちろん働いた経験はゼロ)

 

こんな人たちがたくさんいるのです。

DKO
夢は素晴らしいから、とりあえずアルバイトから始めようか?
という僕の言葉にはもちろん一切耳を貸さないのです。
こうして空白期間だけがどんどん伸びることになるのです。

「ビリギャル」と「ドリームキラー」という言い訳

「志望校 無理」や「夢 諦める」などと検索すると、2つの言葉がヒットします。

それが「ビリギャル」と「ドリームキラー」という言葉です。

 

ビルギャルに憧れる受験生

ビリギャルは、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」が原作となった映画です。

有村架純さんが演じる勉強ができないギャルが、慶應大学に見事合格するお話です。

 

この本を読んで

受験生
私も、周りに無理って言われても、志望校に合格するぞ!!
と考える受験生が多く生まれました。
この本で勇気付けられる受験生がいるのであれば結構なことですが、見落としている点がいくつかあります。
まず、死に物狂いの努力ができるかどうかです。
このビリギャルも、楽して慶應大学に合格したワケではありません。
プライドを捨て周りの意見を取り入れ、昼も夜もなく勉強に打ち込むことで合格することができたのです。
自分の好きな事も全て投げ出し、1日10時間以上机に向かう事で夢を叶えたのです。

次に「ビリギャル」はレアケースであると理解する事です。

世の中には、確かに信じられないようなサクセスストリーは存在します。

補欠からプロ野球選手になった人や、路上ライブから紅白歌手になった人などです。

受験では「E判定からの合格!」「半年で志望校に合格!」などの話は腐る程あります。

しかし、これらはあくまでレアケースです。

この出来事が自分に起こることは、かなり低い確率と言えるでしょう。

 

忠告を「ドリームキラー」と決めつけるニート

ドリームキラー」は否定的な言葉で人の夢や目標を壊す人を指す言葉です。

「相手に成功して欲しくない」という思いから無意識にでも人の夢を邪魔する人が「ドリームキラー」になるそうです。

 

僕は無謀な夢を語るニートに対して

DKO
その夢をいきなり叶えるのは難しいから、まずはアルバイトから始めてみよう!
と話したところ
ニート
DKOは私の夢を邪魔する「ドリームキラー」だ!!
と言われた経験があります。
個人的に言えばこの「ドリームキラー」という言葉は、僕は好きではありません。
この「ドリームキラー」という言葉は、適切な忠告から目を背ける口実にしかならないからです。
そもそも夢に向かって努力をしている人を貶そうと思うでしょうか?
E判定の志望校でも、寝る間を惜しんでボロボロになるまで参考書を読んでいる受験生をバカにしようと思うでしょうか?
「いつか紅白に出るんだ!」と言って毎日ギターを弾いて、毎日ギターの動画をYouTubeにアップしている人に「下手だから辞めた方がいい」なんて言いますか?
ルックスも良くなくて、演技が下手で、オーディションに落ち続けても夜遅くまで台本を読む人に「才能がないから、俳優は無理だよ」なんて言えますか?
どんなに無謀な夢でも、努力し続けている人を否定する人はそんなに多くないと思います。
しかし一切努力をしていない人ならどうでしょう?
口先だけは夢を語るけど、結局何も行動をしていない。
そんな人には、忠告の一つもしたくなるものです。
夢を語るには「努力」と「覚悟」が必要です。
努力と覚悟もなしに夢を語る人は、反発をくらって当然でしょう。
夢や目標を否定されるのは、相手がドリームキラーではなく、明らかに努力の量が少なく見えるからです。
そして多くの場合、実際に夢を叶えるほどの努力をしていないことがほとんどなのです。

受験生やニートが無謀な夢を語る理由

それではなぜ、明らかなに無理な受験をする受験生や、身の程を知らない夢を語るニートはこれ程までに多いのでしょうか。

その理由はいくつかあります。

 

1.現実を知らないから

まず、現実を知らないパターンがあります。

例えば今まで勉強をしたことがないと、どれほど受験勉強が大変か実感が湧きません。

特に偏差値の低い高校に通っていると、受験をする人が周りにおらず、受験が全くイメージできないのです。

だからこそ簡単に

日東駒専ぐらいなら、行けるでしょ!
なんて考えてしまうのです。
「大企業にしか入らない!」と話すニートも同じです。
就活をしたことがないので、就活がどれほど大変かを理解してないのです。
また大企業でどんな仕事をしているのか、自分にそれができるのかも全く知らないのです。
しかし「現実を知らない」だけならば大きな問題にはなりません。
行動をしてみれば、すぐに現実にぶち当たり目が覚めるからです。
自分の考えていたのは、夢ではなく「ただの妄想」だと気づくのです。

2.現実逃避をしているから

しかし、タチが悪いのは現実逃避のために夢を語るパターンです。

 

僕が関わる高校生はいわゆる「不幸な境遇」にいる人が多いです。

貧困家庭に育ち、病気や不登校、中退を経て大学受験の年を迎えるのです。

もちろんそんな経験を経ているので、学力はお世辞にも高いとは言えません。

そんな高校生は口にはしなくとも、自分を「負け組」だと思っています。

だからこそ受験で「一発逆転」を狙おうと考えるのです。

 

自分の実力相当の誰でも入れるような大学に入学しても、彼らは全く嬉しくないのです。

それは「負け組」の人生を受け入れることになるからです。

それよりもどれだけ無謀であろうとも有名大学を志望することで、心の平穏を保とうとするのです。

 

それでもまだ努力をするならマシな方です。

勉強をすることで現実を突きつけられるために、勉強から逃げる人もたくさんいます。

 

ニートにも同じことが言えます。

ニートも自分の置かれた立場をよく理解している場合が多いです。

年齢や、空白期間、スキルを考えると、アルバイトから少しずつ社会復帰する以外に道はありません。

しかし、その現実を受け入れることができず、夢に逃げることになるのです。

急に公認会計士や医者を目指して勉強を始めるニートにも同じことが言えるでしょう。

 

現実を受け入れさせる唯一の方法

40歳のニートがフリーランスのプログラマーにいきなることも、be動詞もわからないのに3ヶ月で難関大学に合格することも不可能です。

しかし人間にとって過酷な現実を受け入れることは簡単ではありません。

 

地獄を見つめて生きるより 希望を追って死にたい

これは福本伸行の漫画「銀と金」で出てくる有名なフレーズですね。

人間は現実を直視するぐらいなら、希望を持って死にたいとさえ思うのです。

 

受かるはずもない医学部を受験して2浪してしまった息子に現実を知ってほしい
ひきこもりの娘にまずはアルバイトから始めてほしい
このように自分の子供や友達に現実を受け入れて、進んで欲しいと思う方はたくさんいます。
どうすればいいのでしょうか?
それは、「当人が自分自身を受容できるかどうか」にかかっています。
ダメな自分も含めて、「これでいい」と思うことができれば現実を直視することが可能になります。
学力が全くないのに学歴に固執する受験生は、学校生活や家族に問題を抱えている場合が多いです。
逆に部活を頑張っていたり、交友関係がうまくいっている受験生はたとえ受験がうまくいかなくても、切り替えてあっさり受かった大学に進学をします。
また、引きこもりなど空白期間が長い人も、過去に成功体験や少しでも自分を肯定できることがある人は、アルバイトからでも再スタートしやすいです。
とにかく少しでも自分や自分の人生を受け止めることができれば、同時に現実を受け止めることができるのです。

まとめ

夢や目標を追うことは素晴らしいことだと思います。

この世の中には、「不可能」と周りから言われても物事を成し遂げた人はたくさんいます。

もし、夢や目標に一生懸命努力しているのであれば、誰もそれを止める権利はないと思います。

 

しかし努力もせず、現実から目を背けるために夢や目標をでっち上げて逃げ込む人も少なくありません。

そんな人に現実を受け止めてもらうためには、まずはその人がその人自身を受け止めることから始めなくてはいけないのです。

それでは!