就活に失敗した僕が、3年後新卒採用面接官になって気づいた8つのこと

この記事は就活生に向けて書かれた記事です。

就活落ちこぼれのDKOが面接官になって気づいたことを書いています。

(※この記事は2020年7月に更新されました)

 

どうも!DKOです。

あの暗夢のような僕の就活が終わって約3年が経ちました。

40社エントリーして8社最終面接で落ちたことを今でも覚えています。

そんな僕もキャリアを重ねて、今年は新卒の採用面接官を任せてもらえるようになりました。

と言っても一次面接だけですが・・・

今回は面接官となったDKOが気づいた事についてお話します!

僕が新卒採用面接官になって気づいた8つのこと

就活生の時にはあんなに憎く見えて面接官にいつの間にか自分がなっていました笑

面接官になったからこそ気づくことはたくさんあって、それをぜひ就活生の皆さんに伝えていきたいなと思います。

 

1.エピソードがとにかく大事

面接官になってまず気づいたことは、具体的なエピソードの大切さです。

基本的には面接官は

面接官
この子はどんな子なんだろう・・・?
ということを知りたがります。
具体的なエピソードがないと人物像がイメージしにくいんですよね。
例えば
面接官
あなたはどんな人だと周りに言われますか?
就活生
はい!優しい人とよく言われます!
面接官
(具体的なエピソードを話してくれ・・・!)
となってしまいます。
優しいと言われているのであれば、そのエピソードを付け加えるようにしましょう。
よく就活生の中には
就活生
他の人と同じエピソードは嫌だ・・・カッコいいエピソードを言わなくちゃ・・・
なんて思っている人も多いと思います(僕もでした)
でも、面接官は特にカッコいいエピソードは求めていません。
バイトやサークルなど普通のことで全然OKです。
奇をてらったエピソードよりも、「その人らしさ」が出ているエピソードが欲しいですね。
「面接官は大学生の同じ話を聞いて飽きているのではないか」なんて説もありますが、意外とそれはありません。
バイトやサークル、卒論研究についての話でも一人ひとりエピソードは違うので、飽きることはありません。
僕はいろんなバイトやサークルの話を聞けて楽しかったですね笑

2.喋りすぎはよくない

「緊張して、うまく話す事ができない」と悩む就活生は多いでしょう。

でも、大丈夫です!口下手でも評価は下がりません。

 

これは自分が面接官をして気づいたのですが、スラスラと淀みなく答える人の印象はあまりよくありません。

正直なんか薄っぺらく感じるし、熱意もあまり感じないんですよね〜(偏見)

特に面接官が疲れている時に、長々と話されると、頭に入ってこないんですよね笑

 

それよりも口下手でも一生懸命話している人は、実直な感じがして好印象です。

特に「少し考えさせてください」というワードは個人的にはツボでした。

予想できていない質問にもしっかりと考えている様子がよく伝わります。

「えっと」などで間をつなぎながら話すよりは、一度黙ってしっかり考える方がいいのではないでしょうか。

 

3.業務内容はよく調べよう

すっっっっっっごく当たり前ですけど、受験する会社の業務内容はよく調べておきましょう。

自分が入社するとしたら、どんな仕事をしたいのかを具体的なところまで落とし込みましょう。

面接官は業務内容をよく理解しているので、その人がどれだけ自分の会社を知っているかすぐにわかります。

 

僕が面接官をしていると、就活生がどれだけ業務内容に理解があるか一瞬でわかります。

よく調べている人は業務内容だけではなく、自分なりの工夫したいところや、頑張りたい点まで話す事ができます。

一方で調べていない人は、HPに書いてあることをそのままか、「グローバルに働きたい!」などの漠然とした話しかできません。

「弊社についてどれだけ理解があるか」は熱意を測る一番のバロメーターなので、決して手を抜かないようにしましょう。

 

就活生
でも、具体的に話して間違ったことを言ってしまったらどうしよう
という心配も声もありでしょう。
しかし、自分なりに考えて出したアイディアであれば全く問題ありません。
例えば僕が見た子で「関西や九州地方に支店を作って、こんな事業をしたい!」と話す就活生がいました。
僕の会社ではコスト的に、関東地方より西に行くことは絶対にしないと決めているのですが、それでもそのアイディアを好意的に受け止めました。
大学生の考えたトンチンカンなアイディアでも、「よく弊社を調べてくれているな」と感じることができれば、それでOKなのです。

4.落とすと決めたら褒めまくる

面接をしていると「あ、絶対この子は無理だな」という学生に出会います。

そうすると面接官は、褒める努力を始めます笑

せっかく弊社を選んでくれて面接まで来たのに、落とすのが申し訳ないので、せめていい気分で帰ってもらおうと思うためです。

とにかく相手を否定せず、褒めて時間を間を持たせようと思うのです。

面接官だって落とす罪悪感を感じるんですよ・・・

 

逆に見込みのある学生には、特に褒めることはしません。

それよりも、もっと深掘りして話を聞きたいと思うからです。

僕も「この人はいいな!」と思ったら神妙な顔で頷いて、話を続けることにしています笑

なんというか、自分が好きな人に限って褒められない・・・みたいな。

期待しているからこそ厳しく突っ込むし、褒めるよりもどんどん質問していこうと思うのです。

 

就活生
面接官の反応が悪くて、絶対落ちたと思っていたら、なぜか通ってた・・・!?
という話はよくありますが、自分が面接官になってやっと意味がわかりました笑
逆に褒められる面接は危険だと思ってOKです。

5.ぶっちゃけエントリーシートはよく読んでいない

あんなに頑張って書いたエントリーシートですが、正直、面接官はよく読んでいません笑

そんないちいち全てのエントリーシートを読むなんて、通常の業務もあるので不可能です。

始まる前にサラッと読む程度で、面接中に集中して読みます笑

 

なので面接の時は「面接官はエントリーシートを読んでいない」と考えて臨みましょう。

エントリーシートに書いてあることを聞かれたり、勘違いをされていてもイラっとしてはいけませんよ!

 

そして基本的に面接官はやる気はありません。

多くの面接官は面接以外の仕事を掛け持ちしているので、「面接ぅ?めんどくせぇなぁ」ぐらいのテンションで来ます。

やる気満々、興味津々の面接官は少数だと思った方がいいでしょう。

 

6.遅刻や言葉の使い方やマナーはほぼ気にしない

就活を始めると、いろんなマナーを学ぶと思います。

御社や貴社、ノックの回数に髪型、入退室の仕方、スーツの色・・・挙げればキリがありません。

でも、面接官はそんなこと気にしていませんよ笑

少なくとも、不自然でなけれ一切気になりません。

たまに遅刻などの場合もありますが、面接が始まってしまえば、面接官もすぐに忘れます。

ビジネスの場面でも遅刻なんて日常茶飯事ですからね。

 

面接に遅刻をすると「もう終わりだ!」と思う人もいるかもしれませんが、全く気にする必要はありませんよ。

それよりも遅れた理由と謝罪をキチンと伝えればむしろ好感度アップにつながりますよ。

 

このように「就活マナー」はあまりや役にたちません。

ただ、「第一印象」はかなり大切です。

笑顔で話し始めることや、髪型がピシッとなっていることなどは重要なポイントですね。

面接官をしていると、ほぼ第一印象の通りの採点になってしまいます。

第一印象に気をつけて、最低限のマナーを守るようにすれば大丈夫でしょう。

過度にマナーを気にしすぎると逆にぎこちなさが出て逆効果ですよ。

 

7.ファンはいらない。仲間が欲しい

「御社のここがすごいと思っています!」と言ってくれる就活生はたくさんいます。

ありがたいとは思いますが、面接官としては複雑です。

採用は今後一緒に働く仲間が欲しいと思っているので、ファンは別にいりません。

それよりもむしろ「御社のここが弱点だと思うので、ここを変えたいです」ぐらい言ってもらえた方が好印象です。

 

みなさんも、家族や友達から褒めることって少ないと思います。

褒められるのは決まって、外部の人からなのではないでしょうか。

同じように、自社のサービスを褒められると、「仲間」というより「お客さん」という印象を感じてしまうのですよね。

理不尽のようですけど、受ける会社を褒めるのは逆効果なような気がします。

 

しかし志望動機の導入としてファンであることを伝えるのはOKでしょう。

ただ、そのまま「好きだから」が志望動機だと間違いなく落ちるといっても過言ではありません。

 

8.学歴は全く気にしない

これもよく言われている事ですが、学歴は面接まで行ったら一切気にしません。

そもそも採点の欄に「学歴ポイント」なんてあるわけないので、学歴が面接結果に左右されることはないでしょう。

実際に面接をしていると学歴に注目する暇はなくて、面接官は人柄を掘り下げることに必死です。

しかし、結果的には高学歴の人は理路整然と話ができる人が多くて、採用される確率が高いんですけどね笑

学歴が低くても、面接まで行けば何も恐れることはありません。

卑屈にならず、堂々と面接を受けてください!

 

面接官になって気づいた僕が就活で失敗した3つの理由

最後に少し、僕の就活を振り返ろうと思います。

面接官になって、自分が就活で失敗した理由が色々見えて来ました。

 

1.企業のことを調べていない

振り返ってみると、僕は受ける企業のことを全く調べていませんでしたね。

サービスや商品の内容は知っていましたが、あくまで消費者としての目線しかありませんでした。

業務内容もざっくりとしか知らず、「営業をします!」ぐらいしか言えませんでした。

営業なら営業で自分ならどんな工夫ができるかを伝えれば、良かったのですが。

 

2.熱意が伝わらない

面接官をしていると、就活生の熱意はよくわかります。

僕の場合は全く熱意が伝わってなかっただろうなぁと感じました。

話の聞き方だったり、座り方だったり、そんなちょっとした事から熱意って伝わるものです。

就活生だった僕は、無表情で退屈そうに面接官の話を聞いていたのを思い出しましたね。

まぁ熱意なんて1ミリもなかったので、熱意が伝わらないのは当たり前ですが・・・

 

3.将来の具体的ビジョンがない

僕は「再び強い日本ブランドを取り戻す」という志望動機で機械メーカーを志望していました。

でも、具体的にどうやって「再び強い日本ブランドを取り戻す」のか一切考えていませんでした。

就活のためにでっち上げた動機なので当たり前ですね笑

職種も営業を選択しましたが、「営業=商品を売る」以上の知識はゼロでした。

 

どんな社会人になって、どんな働き方をしたいのか。

バイトすらした事ない僕にはチンプンカンプンでした。

きっと僕を面接した面接官は、僕の社会人像が見えなくて困った事でしょう。

 

僕は今は「自分の好きな服で好きな時間に出社して、自分のしたい仕事をする」という恵まれた(?)社会人生活を送っています。

きっと僕の理想の社会人像は、その時から決まっていたのかも知れません。

ただ、普通の会社では実現不可能なので落とされまくったのでしょう笑

 

まとめ

面接官をしてみると、昔の自分を思い出して恥ずかしくなります。

よくもまぁ、あんな適当な志望動機と熱意で採用されると思ったものだと冷や汗が出ます。

逆にしっかりと準備をして面接を臨む就活生に尊敬の念すら覚えてしまいました。

 

面接官の経験は、就活のセミナーに参加するより1000倍役に立つ経験です(当たり前ですが)

就活生同士で、あーでもないこーでもない話すよりは、一次面接でも経験したことのある知人に話を聞く方がよっぽど為になりますよ!

 

みなさんの就活がうまく行くことを願っています!

それでは!