【イライラしないで!】シニア世代がスマホを使いこなせない根本的理由4つ

この記事は「シニア世代がスマホを使いこなせない理由」について書いた記事です。

(この記事は2020年3月に更新されました)

 

どうも!DKOです。

 

スマホがもはや生活必需品となっている今日この頃。

最近は若者だけではなく、シニア世代も使っているのを見かけます。

しかし若者の僕らとしては驚くほどに、シニア世代の方々はスマホを使えこなせていません。

 

「人差し指でタップする」「文字の入力が遅い」「アプリの使い方が全く理解できない」

など、若者にとっては当たり前にできることが全くできていません。

僕も70歳の父親にスマホの使い方を教えたのですが、あまりの飲み込みの悪さに戸惑ってしまいました(優しく教えましたが)

 

他にも

 

こんな意見がtwitterにはありました。

 

しかしイライラしてはいけません!

シニア世代がスマホを使えないのにはちゃんと理由があるのです。

 

今回はシニア世代がスマホを使いこなせない理由について解説します。

 

シニア世代がスマホを使いこなせない理由4つ

「やることがないとすぐスマホを触る系」の写真[モデル:大川竜弥]

高齢者がスマホを使えこなせないのは、年齢が全ての原因ではありません。

全く新しい機械である「スマホ」はシニア世代の常識が通用しないことが最大の理由です。

シニア世代がスマホを使いこなせない理由はまとめました!

 

「ボタンを押す」という概念しか持っていないから

「ボタンを押しても商品が落ちてこない」の写真[モデル:大川竜弥]

少し前まで、機械とはボタンのあるものでした。

 

・「開く」ボタンを押すと、扉が開く

・「電話」ボタンを押すと、電話ができる

・「つける」ボタンを押すと、テレビがつく

 

このように、「1つのボタンを押すと、1つのアクションが起こる」というのが常識だったのです。

 

しかしスマホは触れる(タッチ)することで操作する新しい機械なのです。

だからこそシニア世代は、困惑してしまうのです。

シニア世代にとってはボタンは「押す」ものなので、タップする概念がわからず強く押しすぎたり、爪で押してしまうのです。

もちろんスワイプや3Dタッチなんてものは、理解の外です。

 

押すのではなく、触れることで操作する機械はシニア世代にとっては理解の範疇を超えています。

それこそが、シニア世代がスマホを使えないことの理由の一つです。

 

ちなみにシニア世代は人差し指でスマホを操作します。

その理由はボタンを押すという概念が身体に染み付いているため、人差し指でしか扱えないのです。

皆さんも、エレベーターのボタンは人差し指で押してしまいますよね?

 

さらに若者の皆さんはATMの操作性の悪さに気づいた人もいると思います。

ATMはパネルの反応が悪かったり、漢字変換が面倒くさいことに気づいた人も多いでしょう。

これもATMは高齢者がよく使うため、「ボタンを押す」という概念で作られているからです。

 

もっと言うとテレビのリモコンのボタンの多さにもこれで説明がつきます。

「1つのボタンに1つの機能」を徹底しているため、あれだけボタンが多いのです。

 

スマホを概念ではなく、手順で操作するから

「AirDrop。近くの人と簡単に共有できます。」の写真

スマホとは、機械ではなく、概念なのです。

概念を直感で理解できるようにスマホは作られているため、説明書もほぼありません。

スワイプするとどうなるのか、長押しするとどうなるかは直感でわかるようになっているのです。

 

もちろんシニア世代も直感がないわけではありません。

しかし「直感で機械を操作する」ということを考えつかないのです。

 

そもそも昔の機械は手順を踏んで操作していました。

「Aのボタンを押して、Bのレバーを引けば、前進する」のように。

しかし、スマホは直感で操作できるようになっているので、そのような手順はありません。

なので、手順を必死に覚えようとするシニア世代はスマホが使えないのです。

 

例えば広告が出てきたときは、若者であれば「✖︎ボタンを押す」とわかりますよね。

一方でシニア世代は「広告が出てきて、自分が興味がなければ、左上のボタンを押す」という手順を覚えなければいけないのです。

 

しかし広告を消すボタンがどこにあるのかは広告次第ですし、時にはスキップできない広告もありますよね。

そんな時に広告の概念がわかっていれば、対応が可能ですが、手順に頼り切ったシニア世代は少しでも自分の知らない手順が出てくると混乱するのです。

 

ログインで戸惑うから

これは若い人でもわずらわしいと思う人もいるでしょう。

ほぼ全てのアプリにはIDとパスワードが必要で、それをシニア世代は覚えることができないのです。

 

・ソフトバンクのアカウント

・Gmailのアカウント

・LINEのアカウント

・facebookのアカウント

・Yahoo! JAPANのアカウント

 

など全てのIDやパスワードを覚えなくてはならないです。

 

特に問題となるのは、「アカウントの重要度の差」をシニア世代は理解できないのです。

アカウントを作る必要のないアプリにまでアカウントを作ってしまったり、全てのアカウントを覚えようと必死になってしまうのです。

現実的にはGoogle、もしくはYahoo!のメールアドレスのアカウントさえしっかり覚えておけば、だいたい何とかなるんですけどね。

 

「好きなアプリを入れる」ことが理解できないから

スマホは買った時にはただの箱です。

自分が必要なアプリをインストールすることでスマホは役に立つのです。

 

一方でシニア世代はそれができません。

何が必要なアプリで、何が不必要なのかが判別できないのです。

そもそもスマホを「カスタマイズする」という概念を理解することが難しいのです。

 

今の時代は巨大なクラウドサービスがあり、そこから自分が必要な情報やアプリを自分のスマホに入れることが当たり前です。

ある意味で、自分情報もサービスも「シェア」することが大前提になっているのです。

しかし、ネットが発達する以前に生きていた世代にとっては「所有」の概念はありますが、「シェア」の概念がないため、インストールやログインの概念がよく理解できないのです。

 

シニア世代のスマホが使いこなせない理由に対する誤解

先ほどシニア世代がスマホを使いこなせない理由について書きました。

しかし、世の中にはシニア世代のスマホ事情に対して誤解も少なくありません。

その誤解を解説します

 

シニア世代は肌が乾燥しているから、スマホが使えない

読者
おじいちゃんとかは、手の脂がないからスマホが使えないんじゃないの?

これは誤解です。

 

スマホのタッチパネルは「静電容量方式」を採用しています。

指の静電気を感知して操作できるようになっているのです。

 

最近のスマホのタッチパネルはかなり進化しており微弱な静電気でも反応するようになっています。

実際にスマホが使える手袋があるほどです。

 

シニア世代は確かに油脂は若者に比べて少ないですが、現代のスマホが反応しないほどではありません。

 

シニア世代は新しいものを学習する力がないからスマホが使いこなせない

読者
高齢者は学習する力がないからねぇ・・・

これも誤解です。

スマホは「学習するもの」ではなく、「直感で操作するもの」だからです。

複雑な手順を覚えなくとも、3歳児でも操作できてしまうのがスマホです。

 

一方でシニア世代は固定概念に縛られていることが、スマホを難しくさせています。

「ボタンは押すもの」「手順は暗記するもの」という固定概念があるため、スマホを使いこなせないのです。

 

シニア世代は新しいものには興味がない

読者
シニア世代なんて、新しいものに興味がないんじゃないの?

こちらも大きな誤解です。

 

最近のシニア世代は新しいものへの感度も高く、意欲も高いです。

子どもや孫とLINEがしたくてスマホに変えるシニア世代も少なくありません。

 

連日携帯ショップは大賑わいですし、スマホ教室が開かれることも少なくありません。

 

僕の父親が70歳でスマホに変えたように、歳をとっても新しいものへの憧れは無くなりません。

決して新しいものへの抵抗からスマホが使えないわけではないのです。

シニア世代がスマホを使いこなすためには

自分の親やおじいちゃん、おばあちゃんにスマホを教えるためにはどうすればいいのでしょうか。

これには明確な答えがあります。

 

シニア世代には、とにかくスマホを触らせること

スマホは先ほども話したように、直感で操作するものです。

だからこそ、触れている時間の分だけ操作ができるようになります。

逆にいえば、ある程度「練習」をしなければ使えるようにはなりません。

 

ボタンを押すのではなく、触れること。手順ではなく、直感で操作すること。

この2つを教えたら、あとは自由にスマホを触ってもらいましょう。

疑問が出てきても、すぐには答えず、直感に任せて自由に操作させましょう。

 

シニア世代にはとにかく、間違ってもいいから自由に操作できる時間を長くとることが使いこなせるようになるコツです。

 

まとめ

最近のICTの発達は凄まじいものがあります。

ICTの技術発達だけでいえば、シニア世代の50年が、最近の10年に相当するでしょう。

だからこそ、シニア世代はこの技術の進歩についていけないのです。

 

それは年齢が問題ではなく、シニア世代の常識が次々と塗り替えられていることが原因です。

第二次世界大戦前後の世代にとって、現代は未知の世界なのです。

その未知の世界でシニア世代も必死に生きています。

 

そんなシニア世代をサポートするのが僕ら若者の役目です。

「年寄りだから」「頭が固いから」とバカにするのではなく、スマホに限らずあらゆることのチャレンジを応援しましょう!

 

それでは!