【結構ヤバイ!?】ボーイズリーグあるある7つ

この記事は僕の実体験から「リアル」なボーイズリーグを知るための記事です。

(※この記事は2020年2月に更新されました)

 

どうもDKOです。

実は僕、小学4年生から中学2年生まで硬式野球チーム(ボーイズリーグ)に所属していました。

結構な強豪チームだったので、万年ベンチでしたが。

 

ボーイズリーグ は学校の部活とは違い「ガチ」のスポーツチームです。

表面上は「楽しくをモットーに!」なんて言ってても実際は結構ドロドロしているものです。

僕は子どもだったのであまり良く理解していませんでしたが、今考えると「アウト」な出来事も多いです。

 

今回は表に出ることのないボーイズリーグの実情についてお話しようと思います。

ボーイズリーグ とは

ボーイズリーグ は関西を中心とした小中硬式野球チームのリーグです。

北海道から沖縄まで39支部、小学生の部141、中学生の部607、合わせて748チームという大きな組織です。

 

多くのプロ野球選手を輩出していることでも有名です。

例えば2018年ドラフトでは、広島の小園選手とロッテの藤原選手(共にドラフト1位)はボーイズリーグの名門「枚方ボーイズ」出身です。

幼いころから硬式野球ができる環境は多くないので、真剣に野球をやりたい子どもはボーイズリーグに所属します。

 

ボーイズリーグの特徴

ルールはほとんどプロ野球と変わりません。

 

しかし、小学生の部は6イニング制、中学の部は7イニング制となっています。

小学生の部は塁間や、マウンドまでの距離、ボールの大きさも違います。

小学生から中学生に上がると距離感が掴めず、戸惑うのはあるあるです。

 

また、小学生の部は変化球が禁止となっています。

球が速いピッチャーは、スローボール(という名のチェンジアップ)を使っているのは公然の秘密ですが。

 

そして大会の時はピッチャーのイニング制限もあります。

エースが1人のチームは下位打線になると、エースと2番手を交代させるなどの工夫をしています。

なお、DH制はありません。

 

ボーイズリーグとリトル・シニアリーグの違い

良く聞かれる質問に、ボーイズリーグと、リトル・シニアリーグの違いがあります。

 

結論から言うと大きな違いはありません。

関西メインがボーイズリーグで、関東メインがリトル・シニアリーグと考えて大丈夫です。

(ちなみに、リトルリーグは小学生でシニアリーグは中学生のリーグです)

どちらも、基本的にプロ野球と同じルールで行われています。

 

あえて違いを挙げるのであれば、ボーイズリーグはバットや手袋、グローブも色が自由に使えるぐらいでしょうか。

ジャイアンツカップというリーグの垣根を超えて行われる大会も存在します。

 

ボーイズリーグ について簡単な説明が終わったところで、ここからボーイズリーグ の実情について話していきます。

 

ボーイズリーグあるある7つ

ボーイズリーグは、中学の部活動とは全く違います。

そんな「ボーイズリーグあるある」7つを紹介します。

 

勝利至上主義

幼い頃から硬式野球をするってことはそれなりに真剣に野球に取り組んでいる人たちが多いです。

それは親も子も変わりません。

そのため、勝利至上主義に走りがちです。

 

僕の所属していたチームは全国レベルで強かったので、かなりの勝利至上主義でした。

学年に関係なく上手い選手が試合に出て、下手な選手はベンチにも入ることができません。

僕が小学6年生の時にベンチ外で、小学4年生がベンチ入りした時は情けなくて泣きましたね。

 

練習においてもレギュラーが優先で、それ以外の選手はその補助をすることも多いです。

試合においても勝つための戦術を使うため、「エラーを誘うゴロを打て!」と言われ続けていました。

基本的に「野球を楽しむ」ではなく「勝つために野球をする」のです。

 

もし単純に「野球を楽しみたい!」と思うのであれば、強豪のボーイズリーグ チームはオススメできません。

 

一方で弱肉強食の勝利至上主義を幼い段階で経験していることは、今後の人生では大きなプラスになる場合があります。

僕もボーイズリーグでの経験でメンタルがかなり鍛えられましたからね。

親が子どもより真剣

勝利至上主義に繋がる事かもしれませんが、親の真剣具合は半端ないです。

土日の車での送迎は当たり前、お茶出しや練習の補助をする親も少なくはありません。

片道2時間かけて送り迎えをする親もいるほどです。

 

また監督の采配やメンバー選定についても口を出して、揉めることも日常茶飯事です。

親同士や、親と指導者の関係が悪くてチームを出て行くこともザラにあります。

自分の子供をプロにさせたい、甲子園に行かせたいといった強い思いがあるからこそなのです。

 

実は僕の父親もかなり熱心でした。

土日は車で往復2時間かけて練習に連れて行き、平日に練習にも付き合ってくれました。

父親は本気で僕がプロ野球選手になると思っていたみたいです。

なので僕が中学2年生で野球を辞めると、父は号泣していました。

ドン引きです。

 

このように主役はあくまでも子どもなのに、自分の夢や希望を押し付けている親はとても多いです。

「息子に甲子園に連れて行ってもらうんだ!」

と公言している親御さんはたくさんいます。

 

しかし一方で周りの親やチームとの熱量にギャップを感じる人も多く、その負担が問題にもなっています。

もし子どもに硬式野球をさせるなら、親もそれなりの覚悟が必要でしょう。

ガラの悪い人が多い

これはあくまで主観ですが、野球と不良の関係は切っても切れないものがあると思います。

 

プロ野球選手でも、中田翔選手や森友哉選手、ダルビッシュ有選手や畠山和洋選手などは少年時代の素行の悪さで有名ですよね。

甲子園常連校でも喫煙や飲酒、イジメ問題が絶えることはありません。

野球と昭和のヤンキー文化は令和になった今も密接に関係していることが言えます。

 

それは少年野球でも同じです。

僕が知る限りでも、中学生にして飲酒や喫煙、シンナーで補導されたチームメイトは数多いです。

また保護者がどう見てもカタギの人に見えない人も多く、複雑な家庭環境の人も多かったです。

 

僕は幸いにも悪事を働くことはありませんでしたが、誘われて断りきれずに万引きをして捕まった同級生もいました。

 

またコーチや監督もガラの悪いことは多いです。

教員免許を持った高校の監督ですら強面の人が多いのに、無資格でもできるボーイズリーグはなおさらです。

残念なことに、僕のいたチームのコーチは恐喝で警察に捕まっていました。

 

硬式の少年野球チームに入ると、大なり小なりガラの悪い人たちとの関わりは避けては通れないでしょう。

特に田舎のボーイズリーグに入る時は覚悟が必要でしょう。

同級生がプロ野球選手になる

硬式野球チームであれば、OBにプロ野球選手がいる場合も少なくありません。

僕のチームは監督が元プロ野球選手ということもあり、ドジャースの前田健太選手練習を見てもらう機会があったりしました。

 

また、同級生でプロで活躍する選手も出てきます。

僕のチームメイトからは2名がプロに入りました。

(残念ながらそのうち1人はすぐにクビになりましたが)

 

他にも甲子園に出場した選手や、大学野球、社会人野球で活躍する人も出てきます。

「あいつと野球一緒にやってたんだぜ!」と自慢できるのが硬式野球チームの良いところかもしれませんね。

 

チームメイトが甲子園やプロで活躍しているのを見ると誇らしくもあり、自分も負けていられないと勇気を貰います。

お金がかかる

そもそも野球はお金がかかるスポーツです。

金属バットやスパイクは1万円、グローブは3万円はかかります。

またボールもかなり高額で、きちんとした公式球となると1球1000円以上します。

ユニフォーム代や練習着の値段も結構かかります。

 

また大阪や東京などの主要都市はいざ知らず、田舎になると周りに硬式野球チームも少ないために、大会や練習試合をするにしても遠征をしなくはなりません。

僕は中国地方のチームに所属していましたが、朝3時に集合して九州や大阪まで移動していました。

移動にかかる費用もバカにならないのです。

そして、グランド維持費や保険料なども考えるとかなりのお金が必要になることは間違いありません。

 

お金持ちのスポーツと言えば、フィギアスケートやゴルフの印象がありますよね。

しかし子どもに硬式野球をさせるのであれば、フィギアスケートやゴルフに負けないぐらいの金銭的負担は覚悟しなくてはなりません。

怪我が絶えない

最近は球数制限や、大船渡高校の佐々木くんの登板回避など怪我についての考え方も広まってきました。

しかし残念ながら、少年野球でも怪我の問題はなくなることはありません。

 

そもそも体が出来上がっていない小学生や中学生から、プロ野球選手が使う硬式のボールを使うことはかなりリスキーなことです。

僕は2度骨折をして、一度は救急車で運ばれたことがあります。

また、過酷な競争や勝利至上主義のために成長痛やヘルニアを抱えたままプレーをする選手も少なくありません。

まだまだ若い子どもにとっては、レギュラーの剥奪や半年の練習禁止は痛みよりも苦しいものなのです。

 

子どもは先のことまで考えてプレーをすることは難しいので、周りの大人がケアをする必要があります。

長くプレーをするために目先の事にとらわれず、長い目で選手を見ることが大切になってくるのでしょう。

スポーツ推薦が意外と簡単にくる

甲子園に出るような高校の新入部員の多くは、中学の時から硬式野球をしていた人が多いです。

逆に中学校の部活の軟式野球でプレーをしていた人は少ないです。

それほど硬式野球と軟式野球の違いは大きいのです。

 

そのため上手いか下手かはともかく「硬式野球をしている」だけで高校からのスカウトの対象になるのです。

僕は中学2年生までだったので推薦とは無縁でしたが、僕の周りのレギュラーでもないような選手にも高校からスポーツ推薦の招待が届いていました。

 

環境が変われば、特に中学生や高校生は化けることはよくあります。

そのため「有名硬式野球チームで、最後まで在籍した」というだけで結構簡単に高校からお誘いが来るものです。

 

現在は少子化と野球の人気低下によって、硬式の野球チームの数も減少しています。

なので乱暴に言えば、小学生から中学生まで硬式野球チームに所属していたら、必ずといっていいほど高校からのスポーツ推薦はもらえます。

「うちの子勉強はちょっと・・・」と思うのであれば、硬式野球をさせるのもいいかもしれません。

まとめ

小・中学生の硬式野球の世界はかなり独特の世界ではあります。

単純に子どもが成長する場ではなく、大人の思惑が混ざり合った世界でもあるのです。

 

僕はこの厳しい世界で少年期を過ごして、心身ともに成長したと実感しています。

精一杯の努力することや、プレッシャーのなかで結果を出すこと、厳しい上下関係など後の人生にやく立つことも経験できました。

 

しかし一方で悪い友達ができたり、身体を壊してしまう子どもがいることも事実です。

 

自分の子どもをボーイズリーグ のチームに入れる場合には、しっかりとチームの事を知り、お金や怪我のリスクも踏まえた上で決断をして欲しいと思います。

 

それでは!!