この記事は新卒1年目で読むべきビジネス本について書いた記事です。
若手社会人に向けて書かれた記事です。
(※この記事は2020年4月に更新されました)
こんにちは!DKOです。
今回は僕がオススメするビジネス本についてお話します!
少し前までビジネス本は「胡散臭い」「意識高い系が読むもの」などの先入観があり全く読むことはありませんでした。
しかし自信満々で臨んだ就活で内定ゼロという結果に終わり、NPO法人に入職するというキャリアの中で僕の考え方は大きく変わりました。
「自分でお金を稼がなくちゃいけない」
「経済って何だ?」
「会社って何だ?」「組織って何?」
「今後社会はどうなるの?」
など今まで考えたこともない様な疑問がどんどん出てきました。
その問いに答えを出してくれたのが数々のビジネス本でした。もちろんビジネス本中には中身が薄っぺらだったり、時代遅れになってしまった物、とても難解な物もあります。
しかし今回紹介するのは、全くビジネス知識ゼロの僕でも理解でき、役に立った本です。
ぜひ社会人1年目、もしくは若手の社員に読んで欲しい本です!!
7つの習慣
3000万部を超える売り上げを挙げた伝説的な名著を最初にオススメします。
この本は社会的成功(ビジネスや人間関係など)のために欠かすことのできない7つの習慣について説明をしているものです。
この本の凄いところは小手先のテクニックが書いていないことです。
困難に対する心構えや、仕事に対するマインドなどあらゆることに応用することができる習慣について書いてあります。
毎年大量のビジネス本や自己啓発本が出てはすぐに陳腐化する中で、この本の凄みは時代が移り変わっても読み継がれていることでしょう。
ちなみに僕が一番気に入っている部分は「大切ではあるが、緊急ではないことに集中」せよ。
自分を振り返ると「大切でありかつ、緊急なこと」(電話対応、〆切間近の書類作成)に仕事の時間のほとんどを使っていたことに気づきました。
でも本当に大切なのは「大切ではあるが、緊急ではないこと」(職員の不満の対応、職場環境の改善など)に時間を使うべきなんだと気付かされました。
できるならば、社会人になる前に読んで欲しいほどの名著です。
ざっくり分かるファイナンス:経営センスを磨くための財務
「経営センス」とは書かれているものの、会社員の人も絶対読むべき本です。
僕はこの本を読むまではファイナンスの知識は全くありませんでした。
自分の会社がどのぐらいの利益を上げているのか、この事業がどれだけの利益をもたらすのか、資金繰りをどのように行なっているのかなどは全くわかっていませんでした。
よくこんな状況で働けたなと思います。
経理の部署ではなくとも、少なくとも自分の周りのお金の動きはキチンと理解している必要があることは、皆さんも理解できることでしょう。
この本は優しい言葉で、財務三表から始まるファイナンスの基本をざっくりと教えてくれます。
もちろん深い知識までを理解することはできませんが、知識ゼロの新入社員が読むにはベストだと思います。
この本のお陰で会社や経理の意図を理解しながら働くことができるようになりました。
経営学部や簿記の勉強を熱心にしている人には必要はないかもしれませんが、それ以外の若手社員には必読の本でしょう。
嫌われる勇気
少し前に大ヒットしたこの本ですが、ヒットする理由は読めばキチンと分かります。
この本は
「周りに嫌われてもいいから、周りの目を気にせず自由に生きましょう」という本ではありません!!
僕もそんな本だと勘違いしていましたが。
この本はアドラー心理学から派生する自己啓発本と言われています。
「あらゆる悩みは対人関係から来るもの」であるという考えから、どうやって人間関係を築くかにフォーカスを当てて書いている本です。
会社に入ると、年齢も考え方も全く違う人に囲まれて働くことになります。
その中で対人関係の問題から、病んでしまったり、退職する若手社員は後が立ちません。
この本は、アドラー心理学に基づいて全く新し視点から、対人関係についての心構えを教えてくれます。
僕が一番感銘を受けたのは「他者との課題分離」です。
自分のことを評価したり、判断するのは他者であり、それは他者がする課題なので自分が悩む必要はない
ということです。
自分は自分のすべきことをして、その後の判断は自分が気にしても変えられないという考えは、人の目を気にしてしまう僕にとって革命的な見方でした。
全く新しく、画期的な考え方が書かれているため批判的な意見も見られますが、一読して損はない本だと思います!
人を動かす
1500万部売れているこの本もオススメしたいです。
嫌われる勇気では、対人関係に対する心構えが書かれていましたが、この本では具体的な人付き合いのコツが書かれています。
この本が評価されているのはネガティヴな対人関係の対処法について書かれているからです。
社会で働いていると、驚くほど理不尽な人に出会います。
クレーマーや、嫌な上司、横暴な取引先など自分の理解を超えて、理不尽を押し付けてくる人たちは後が立ちません。
そういった人たちと上手く付き合う事で、人生がうまく行くどうかが決まります。
僕もつい先日、とても理不尽なクレームメールを受け取りました。
その時怒りに任せて罵詈雑言メールを送り返しそうになりましたが、直前でこの本の教えを思い出し気持ちを落ち着けることができました。
それは
「極悪非道の連続殺人犯でさえ、自分が悪いとは思っていない」
という教えです。
どんなに相手が悪いとしても、罪を責めたところで何の生産性もない事が書かれていました。
僕のように若くて、社会経験が少ないとトラブルの対処法を間違えて、更に問題を悪化させてしまうことがあります。この本で学んだことは、直ぐに働く上で役に立ちます。新卒1年目の人は特に読んで欲しい本です!!
チーズはどこに消えた?
少し胡散臭い題名ですが、仕事だけではなく自分の人生に対する心構えを学ぶことができます。
特徴は何と言ってもその薄さ!!
100ページもないので早い人は1時間もあれば読めてしまうのではないでしょうか。
内容を簡単に言えば、
「変化が起きたら、恐れずに自分も変化し続ける努力をしよう。またいつでも変化は起きると心得ておこう」
というものです。
現在は歴史上もっとも社会の変化のスピードが早い時代です。
終身雇用制度が終わり、安定の意味はほぼありません。
今後僕らが生きて行くには変化に対応し続ける必要があるのです。
しかし残念ながら人間は安定を求めて、多くの人は変化を嫌います。
昨日と変わらぬ今日、今日と変わらぬ明日こそが尊いのだと思ってしまいます。
この本はそんな思いを払拭して、変化しないことのリスク、変化することの大切さや楽しさを教えてくれます。
働き始めの皆さんは日々の業務で頭がいっぱいになりがちですが、この考えは常に頭に入れておく必要があるでしょう。
短時間でも読めるという点からも、ビジネス本初心者にオススメな一冊でもあります。
ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
人生100年と言われる中で、2025年までにどのような働き方が必要になるかが書かれている本です。
序盤はSFチックに未来の働き方を予想して書かれています。
しかし大切なのはこの点ではありません。
大切な点は
今後どのようなスキルを身につけ、どのような働き方ををするべきかについて書かれている点
です。
現在、特に新卒採用が行われている日本では総合職、つまり何でも屋が重宝されてきました。
終身雇用の下、転勤もしながらあらゆる部署を回り、浅く広い技術を身につけその会社の代弁者となることが求められてきました。
しかし今後グローバル化とIoT化が進む社会では、そのような浅くて広い技術では太刀打ちができません。
需要があり、かつ簡単に真似されない技術を習得する必要があるのです。
しかしこの時代の流れの速さを考えると、その技術を連続的に取得することが求められるのです。そしてそれを支える働き方が必要なのです。
正論かつ、なかなか耳の痛いことが書かれていますが、先の長い若手社員だからこそ早めに読むべき本だとも思いました。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方
最後に紹介するのは、少し前に話題になり今もあらゆる所で見かけるこの本です。
この本はお金とは何か、そして今お金はどのように変わりつつあるのかについてわかりやすく書いている本です。
僕らが生きて行く上で、お金との関係は切っても切れないものです。
しかしそもそもお金が何かをしっかりと理解している人は殆どいないでしょう。
この本を読むことで経済やお金の仕組みを理解することができるのです。
僕はこの本を読んで、自分のお金に対する知識のなさに恐怖すら覚えました。
経済やファイナンスを少し齧っているので、お金について知っている気になっていたのです。
しかし、そのお金の「ルール」がまさに今変わろうとしている事に気付かされて、とてもショックを覚えました。
学校ではほとんどお金について学ぶ機会はありません。だからこそ、働き始めたばかりの人には、この本を読んで欲しいと思いました。
以上7冊の本は難解でもなく、誰もが理解できる良書です。ぜひビジネス本導入に読んでみてください。