この記事はオススメできないビジネス本について書いた記事です。
ビジネス本を読もうと考えている人に向けて書かれています。
(※この記事は2020年4月に更新されました)
どうも、ビジネス本にハマっているDKOです。
前回はオススメなビジネス本について書きました。
しかしたくさんの本を読むにつれて、ハズレの本にも出会うことになります。
中には
巷では絶賛されているけど、あまり良くない本
もあります。
今回は個人的にハズレだったと思う本、特にビジネス本初心者は最初は避けるべき本についてお話します。
考える技術・書く技術
この本は、世界中でライティングを教えているマッキンゼー出身の筆者が書いている本です。
この本を読むことで、理論的に考えることや、書くことができるとされています。
しかし、この本は皮肉にも説明が難解で、とてもわかりやすい本とは言えません。
和訳が良くないのかもしれませんが、何を書いているやらさっぱりです。
簡単な言葉で書かれているのにも関わらず、一ミリも話が頭に入って来ません。
また、現在はフォーマルな文章の必要性が低下して、文章は伝わりさえすればいいという風潮があります。
この本に書いてあるようにキッチリと書くよりも、スピーディーに伝えることが必要となっているのです。
そういった意味でも、初心者にはオススメしない1冊です。
伝え方が9割
一時期話題になった本で、見たことある人も多いでしょう。
この本はもともと伝えることが苦手な筆者が、コピーライターとなり、苦しみもがく中で身につけたノウハウについて話してあります。
なかなかキャッチーな題名に惹きつけられて読みましたが、ガッカリしました。
まずはその内容の薄っぺらさです。
ページ数の薄っぺらさもさることながら、大きな文字で書かれているため、文量自体かなり少ないです。
さらに内容も薄っぺらい。
「奇数に人は惹きつけられます」「繰り返し言いましょう」「リズムが大事です」など簡単に言えば文章の「盛り方」についてのみ書かれています。
こんなことで伝えられるなら苦労はしないし、コピーライターはなんて楽な仕事だと勘違いさえしてしまいます。
何百万人に対してメッセージを送るならば、このようなテクニックは必要かもしれません。
しかし僕らのような一般人に役に立つテクニックとは到底言えないでしょう。
それでも読んでいてつまらないわけでは無いので、暇つぶし程度に読むのはいいでしょう。
大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
経済学の勉強の導入としてオススメされることが多いこの本ですが、読む価値はありません。
なぜなら、詳しい説明が一切ないからです。
特に説明もなく専門用語や、考え方が書かれているので、初心者が読むと混乱するだけです。
社会人になり経済学を学びたいと思うひとは多いですが、この本を読むと挫折をするだけでしょう。
おそらく大学で適当に経済学の授業を取っていたぐらいの人でも、難しいと思います。
本も薄く、スペースも無いためあらゆる説明が省かれているのはしょうがないと思います。
しかし、この本10時間読んで経済学が理解できたら苦労はしません。
一方で以前真面目に経済学を勉強をしていた人が、久しぶりのリハビリのために読むには最適な本でしょう。
ビジネス本、経済学初心者には全くオススメできない本です。
自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと
大量消費社会からは距離をとり、フィッシングや登山など自分の趣味を仕事にしている筆者が書いている本です。
20代では自分に合わないものはどんどん捨てて、シンプルな生き方をすべきと書いてあります。
この本に書いていることは僕自身もとても共感できます。
しかし書いてあることはとても表面的なものばかりです。
どこかで聞いたことのある言葉が並んでいて、真新しさが感じられません。
また、この人は色々な経験を通してこの考えに到達しているのであり、急にこの言葉通りに真似する事はなかなか難しいでしょう。
「なるほど、こんな生き方もあるのか〜」と読むことはできても、自分ごととして日々の生活に役に立てることは簡単ではありません。
ただとてもシンプルでわかりやすい言葉で書かれていて、1時間もあれば余裕で読めてしまうので暇つぶしにはいい本なのでは無いでしょうか。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
2019年に話題になっていたこの本も、個人的にはイマイチでした。
この本はデータに基づいていかに我々が思い込みで世界の事象を解釈しているかについて述べてあります。
僕らがいかにマスコミやメディアによって切り取られた出来事を真実だと思い込んでいるかを示しています。
特に最初にあるテストをしてみると、いかに自分が無知かについて思い知らされます。
しかし、この本はあまりにもマクロ的な事象についての情報が多いため、自分の実生活に使えるかは疑問符がつきます。
雑学的に友達にこの本で得た知識を披露することはできますが、それ以上でもそれ以下でもありません。
「へ〜そうなんだ」で終わってしまう本です。
しかし人間は偏見で出来事を解釈してしまうということ身を以て実感できる点ではいい本でしょう
エンタメ的に読むにはいいですが、ビジネス本としてはあまりオススメできないです。
企業参謀―戦略的思考とはなにか
40年以上前に出版されて、コンサルティング業の人にとっては必読とされている本です。
この本書かれていることはとても素晴らしい(と思う)のですが欠点が2つあります。
1つは書かれているケースが古すぎることです。
これは致し方ない所ですが、現代には当てはまらないことも書かれていて説得力がないことが残念です。
もう1つは単純に文章が非常に難解な点です。
僕も何度もチャレンジしたのですが、途中で投げ出してしまいました。
これは僕の読解力の問題もあるのですが、少なくともビジネス本初心者にはオススメできる本ではありません。
読解力に自信がある方や、コンサルタント業界に勤める方はぜひ挑戦してみるのはいいでしょう。
思考は現実化する
最後は自己啓発本の中でも特に有名なこの本です。
文字通り「なりたい自分をイメージして、なれると信じ込めばその通りになる」と書いてある本です。
この本に書かれていることは僕個人としては、とても理解できました。
スポーツでも何においても気持ちや思いの強さは重要であり、それを意識することが成功の秘訣という考え方に共感する人は多いでしょう。
しかし問題は文章の書き方です。
それを意図しているとは書かれていますが、情報があらゆる所に散らばっていて、読みにくいです。
もっと体系的にわかりやすく書けばいいものを、結局何をするべきか一読するだけでは理解するのは難しいです。
さらに「成功」「幸福」「実現」「金持ち」「願望」などのワードを多用されていて、
よく言えばスピリチャル、悪く言えば胡散くさいです。
せっかく書いていることは良いのに、こういったワードを嫌う現代の人には拒否反応がでることでしょう。
フィットする人には良いのでしょうが、万人にはオススメしにくい本と言えるでしょう。
以上の7冊が僕が全くオススメしないビジネス本シリーズでした。
参考にして観てください。
それでは!